放課後 ページ19
稲波side
アキ「すぐに来いなんて、酷いのですよ」
稲波「まぁまぁ、アキ。」
ポムフィオーレ寮の敷地に足を踏み入れ、
少し歩く。
前は、自分では歩いて来ずに
クルーウェル先生に抱っこされて歩いてきたから、
こうして歩くのが新鮮で、嬉しい。
「待ちたまえ！
ポムフィオーレ寮になんのようかね！」
アキ「ヴィルお兄さんに“お呼ばれ”されたから、
来たのです。
5人くらいで取り囲んで叫ばないでほしいのですよ、
ーーーお姉ちゃんは、
大声を出されるのも、
取り囲まれるのも嫌いなのです」
アキの背に隠れるように丸まり、
それを察したアキが、咎める。
怖い。
「寮長が？」
「聞いているかい？」
「いや・・・」
「手袋を拾いたまえ！」
唐突に、手袋が私達の前に投げられる。
そういえば、施設にいた時に
副所長が読ませてくれた“伝統”の本に
“手袋を投げつけられている”のは、
喧嘩を売られている
と、いう旨が書いてあったと、思う。
つまり、
喧嘩を売られている？
私達が？
アキ「アキ、そうしてすぐ喧嘩売る人は
“美しく無い”と思うんですよぉ？」
でも、いいじゃないか。
ーーー売られた喧嘩は、倍にして返す。
舐められがちの“ホムンクルス”が、
普通の人間と“対等”に渡り合う為の
手段。
稲波「まぁまぁ、
拾って即座にへし折ればいいんですよ♪
アキちゃん」
アキ「あはは、スイッチは入りましたね、
お姉ちゃん」
手袋を拾い上げて、
反対側にしていた白い手袋を口で脱いで、
放り投げる。
稲波「これで、両成敗です。
ーーーどうぞ、拾ってくださいませ」
正面に立つお兄さんが手袋を拾い上げてから、
私達を囲っていた人たちも
正面に回って
構える。
アキ「このコインが落ちたら、
始めるのですよ」
アキが、指でコインを打ち上げて
黙って構える。
コインが落ちて、音を立てた瞬間に
魔法が飛んでくる。
勢いをつけて飛び、それを避けて
魔法でモーニングスターを生成して、
振る。
稲波「アキっ！」
アキ「わかったのです！
ーーー影縫！！」
どどぉん！！
っと、モーニングスターが地面に炸裂する音が
あたりに響く。
直撃しないようには、した。
一撃でなるべく意識を刈り取ったし、
これで・・・・。
「素晴らしい身のこなしだ！
ボーテ！」
稲波「あっ・・・！」
ルークさんが、私達の方に歩いてきていた。
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クラウン(プロフ) - ユノさん» pixivに投稿しました、人物紹介のところに書いてあるタグで検索かけてみてください！ (2021年2月12日 1時) (
レス) id: a9522b0a23 (このIDを非表示/違反報告)
クラウン(プロフ) - ユノさん» pixivの方に書けたら投稿しますね！コメントありがとうございます！ (2021年2月11日 16時) (レス) id: a9522b0a23 (このIDを非表示/違反報告)
ユノ - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年2月11日 16時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クラウン | 作成日時：2020年10月30日 0時
