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追憶 鬼神たちの集い ページ10

響音side

響音「ねぇ、兄さん大丈夫?」

優鶴「懐かしい夢を見てた

まだ、
五奇人だった時の夢」

冷や汗を流している優鶴兄さんは
ポツリと呟く

顔を覆っている両手の隙間から見える目は
揺らぎ

赤く染まっていた

聖夜「優鶴にーちゃん、

水飲む?深呼吸しろー」

さっきまで疲れて眠っていた兄さん
夢の中でどうやらあの時の夢を見たらしい

兄さんの“転落事件”

だろうか

それだったら、

面倒だな

聖夜「どんな夢見たー?

言ってみー?」

優鶴「ーーー聖夜、響音。

渉は?

零は?

奏汰は?

宗は?

夏目は!?」


兄さんは
五奇人と親しくしていて

それでも五奇人よりも圧倒的にアイドルとして上で

ーーー『お前らが五奇人の何を知ってるんだ!?

努力一つしてないお前らが!
恥を知れ!

五奇人は才能に恵まれただけじゃない!

努力もしてんだよ!

それなのに

努力もしてないお前らが
こいつらを語るな!』


あの時兄さんがステージから観客にーー

『五奇人の敵』に向けて放ったあの言葉

五奇人のおわりを刻んだ“fine”の一人が

抑えきれずに叫んだあの言葉

最後の処刑の本当に最後

スタァではなく
アイドルとして舞台に立って

ライブをした兄さんは
プリズムジャンプとプリズムライブをした

ただ、

完遂は出来なかった

だって、
兄さんに向けて石が投げつけられて

兄さんの頭に当たって
ビルの3階くらいの高さから

真っ逆さまに落ちていったから

急いで天幕が閉じられて
親戚だった俺と聖夜が呼び出されて

聖夜が泣く泣く治癒術式を発動させていた


兄さんの言いたかったことを

勝手に解釈されて

勝手に恨まれて、
こんなことになったのが許せなくて

石を投げた生徒を見つけ出して
英知先輩と敬人先輩に突き出した

勿論ボコボコにして

石を投げた生徒は退学になったけど
兄さんは事件の3日後まで目を覚まさなかった

無理矢理入れさせられていたユニットは
それを機に

俺達を使って集客力をつけたがったけど

ユニットではなく

俺達個人にファンがついただけだったから

記憶を失った兄さんが夢ノ咲に戻ってきて

新しく“Sacred ”を俺達三人で結成した時

俺達がそれぞれのユニットを抜けると同時に
ファンが一気にそのユニットを見向きもしなくなった

fineはあっさりとあの後解散したから俺達が
兄さんに提案した

『天罰を下しに行こう』

と、

あの時兄さんの羽根を捥いだ奴等に
永遠に呪いあれと

そう、強く願って

・→←善と悪



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作者名:クラウン | 作成日時:2019年7月25日 0時

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