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聖夜side
敬人「いや違うだろう！
困る困らない以前の問題だ！
直撃したら死んでいたぞ！？」
優鶴「間に合わないなら木剣抜いてたよ
で、あそこが墓なんだがーーーー
夏橋、鏡千、佐倉は此処なんだ
ついでに言うと
墓だけじゃなくてな」
「おぬし！
おぬしおぬし！！
今の今まで5年に一度しか顔を出さんかった癖になんじゃ！？
しかも何故そんなに童共を連れておる！？」
ほらきた、
と言わんばかりの優鶴兄の顔
視線の先には
狐のような耳の立った少女が
こちらにバタバタと走って来ていた
聖夜「あっ、墓守」
「夏橋の童か、佐倉の童もおるとはな。
うむ！ならば早々に剣を渡せ！
汝等の事じゃどうせ手入れしておるまい
鏡千の童！おぬしもじゃ！
夜鶴都の血を引いていながら
武器の手入れなぞチリほどもせんのじゃから」
レオ「ユヅ散々な言われようだな！
わはは！」
優鶴「勝手に言ってろ
ーーー墓守、その枝で
“俺”の剣をつくってほしい
これは軽すぎる
夜鶴都の剣じゃ、足りない」
「我儘になりよって
仕方あるまい
おぬしの両親からの頼みでもある
何本じゃ」
優鶴「二本、剣か刀かは任せる」
「3日後には家にあるようにしておく
その剣を奴の墓前に戻しておけ
良いな？
して、そこの天祥院の童はともかく他の童共は何じゃ？」
墓守の意見もわかる
兄ちゃんの言い方からして
英知先輩は此処に来たことがあるんだろうが
他は確実に連れて来ていない
影片「んあ、やっぱ可愛いわぁ〜」
響音「ついて来てもらっただけだ墓守
ーーー先行ってるから注意事項でも話してやったらどう？」
「おぬしらも残れ。
さて、
此処は見ての通り一風変わった墓じゃ
墓前に刺さっておる剣は触れても良いが
墓石には触れるで無いぞ
死んでも責任とれんからの？
そしてこの空間は有限であり無限じゃ
どこぞ変なところに入ってしまったら世界樹に向けて歩いて来ること
あと、集団行動を心がけておけ
良いな？」
聖夜「わー、墓守決まってるねー？
どんどんぱふぱふ！
でさ、
次の鎮静祭でさ、連れて来ていい？」
「本人の意思を重視せい阿呆」
聖夜「りょーかい、
じゃあ、墓参りしてくるよ」
ーーー
ーーーといっても
墓参りする対象なんて
自分の祖父母だけだけど
響音や優鶴にいと違って
俺は両親が生きている
兄弟でも誰も死んでいないんだから
此処に来た理由なんて
付き添い
ただそれだけだ
術で作った氷の花を祖父母の墓に添えた
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作者名：クラウン | 作成日時：2019年7月25日 0時
