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ページ22

水菜side

「せめてお前だけでも、ころ、して」

タンッ、と

大理石の床にもう片方の腕が転がった

水居「そんな薄汚え手で、水菜に

うちの妹に手ェ出すんじゃねぇっすよ

妹に手ェ出しやがった罪

死んで償いやがって下さいねぇ

地獄で父様に千回は殺されろ」

水居姉が鋭い木剣を振りかざし

首を断ち切り
残っていた武装兵の元に放り投げた

水居「中也、黒蜥蜴、残り殲滅」

中也「っは!

そうこなくっちゃなぁ!」

鮮血が音を立てて流れ出る

武装兵が一人残らず重力で押しつぶされ

跡形もなくなり
そのまま地面に伏した

水居「水菜、稲津隣の部屋のやつ頼みます」

水菜「うん、任されたよ

お姉ちゃん」

扉を開き

機能していないそれを

切り崩し
稲津が跡形もなく消し去る

これで目的は遂行できた

紅葉「歴史に残らぬ悲しき遺産よ

そのまま永遠に眠りなさい

今は人の世なのですから」

水菜「紅葉、行こう

優鶴くん達に終わったことを伝えないとね」

紅葉「えぇ、そうですね

あと、社にいって水居ちゃんのご両親にも報告してあげないとですね」



水菜「うん、

あっ、水居姉!

夢ノ咲に戻ろう?
あと

中原中也、ポートマフィアの首領にこれ

渡してくれる?

水居姉には中身秘密だから君が持ってて

さて、戻ろう?」

ーーーー

水菜「花、お疲れ様

陸、起きて起きて

終わったよー?」


夢ノ咲に戻ってきてすぐ

疲れ切って中庭のベンチで眠る陸と
その隣で警戒を続ける花が目に飛び込んできた

優鶴くん達も降りてきていて
何が起きたか色々説明してくれた

後ろからポートマフィアを連れていた事を驚かれる

ちなみにゾーア達は建物から出る前に

今は人の世であり
創成期にいた自分たちがいるのはお門違いということで

そのまま自決というか

輪廻転生の輪に乗ってしまった

彼等も彼等なりの矜持があったらしく
誰も躊躇う素振りも見せなかった

水菜「優鶴くん、

ちょっと聞きたいんだけど

夜鶴都さんを降したりした?

気配が・・・」

優鶴「はい、恥ずかしながら

俺は彼らを守りきれませんから」

聖夜「凄かったんだぜ?

兄ちゃんが敵を

バッタバッタとなぎ倒していく様

怪我したけど」

陸「したんだ」

響音「聖夜が治してたから

もうあとも残ってない」

水菜「近隣住宅に被害は無し
十分な結果だね

今日はもう解散だろうし

いまから用がないなら付き合ってくれるかな?

みんな」

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作者名:クラウン | 作成日時:2019年7月25日 0時

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