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歩み続けることしか出来ない ページ19

紅葉side

長義「先生、

先生はこの戦いが終われば何がしたい?」

紅葉「許されるのなら、

本霊に還るでもなく

転生して、貴方たちと共に在りたいのですけど

きっと、それは叶いませんよ。

私はーーーー」

「紅葉さん、長義さん!走ってください!」

紅葉「物吉?」

水菜「いいから!

そのままついてきて!

あそこの階段、最上階まで!」

長義「わかったから離してくれるかな!?」

紅葉「父様は?」

芥川「後ろからの追手を足止めしている」



全員が各々の全速力で走って来て
長義が南泉に掴まれると

そのまま走り出す

水菜「水居姉、体力持つ!?」

水居「侮るんじゃねぇですよ!」

この建物はせいぜい7階建てで

鍛えられている私たちはそんなに体力を削られるわけではない

六木「足早いやつ全員先行け!

紅葉!それで鬼化したら最速で上がれるな?

先行って遺物壊してこい!」

水菜「頼んだ!」

勢いよく地面を踏み

次々に階段を飛び越える

したから「早すぎだろ!」

なんていう叫び声が聞こえたが

それはどうでもいい

五分もすれば全員揃うだろう

水菜ちゃんには申し訳ないが

紅葉「これは、私一人じゃ無理かなぁ」

鋭い眼光に爪

人間とは似ても似つかないおぞましい姿

一つ一つを見れば人間の腕であったり
目であったりするが

それをまとめて繋ぎ合わせた

背徳的な生物は

此方らを視界に収めると

咆哮をあげた

それは
かつて神であったものの成れの果ての姿を

人間を繋ぎ合わせて形作ったものではあるが

中身は本物で

伸びる攻撃も全てが重い

水菜「SAN値直送な見た目してない!?」

椿「全員下がって!

視界に入るな!」

山幸「実体ないはずだから、どうしてこっちに干渉出来てたか想像出来なかったけど


依代に付いてたんだ、

ーーー最悪」

月光「月の、裏側の神サマ」

中也「はぁ!?あれが!?」

驚く彼等相手にそれは腕を伸ばす

自分に加速の術を重ね掛けして
刀を抜き

間に割って入ると

受けきれずにそのまま壁に激突する

水菜「紅葉!?」

紅葉「構えなさい!

それか、扉を閉めて外に!」

鶴丸「君も来い!」

詩音「来れたら、よかったんだけどね

水菜、あそこの扉から奥に出れる

召喚した本人か、維持してるやつを攻撃すれば

多分あれは弱体化するんだけど

紅葉はあいつに触っちゃったから
逃げれない

そもそも、
紅葉一人じゃ倒せないから

僕は残ってこいつを倒す

だからお願いしていい?」

その首を晒せ→←・



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作者名:クラウン | 作成日時:2019年7月25日 0時

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