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水菜side
ゾーア「お前ら桜木は
それでもーーー」
水菜「これは初代の言う通りだと思うよ
戦争はそんなものなんだから
いちいち死者に囚われてたら
体がいくつあっても足りないよ」
水居「ん、まぁそうっすねぇ
行きましょう、
こんな事で時間潰してる暇があるなら
さっさと敵を殺した方が有益な時間だと思いやがりません？」
ゾーア「何故割り切れる」
紅葉「貴方達生き物はどうもか弱い、
いつか必ず死に
その想いを後者に伝える
貴方もステイシアから何かを残された筈です
ーーー何故こんな世界になってしまったのでしょうね」
全員の合間を抜けて紅葉が先頭に立ち
一人で先に行ってしまう
それを長義が追う
月彦「ーーーあの子には
申し訳ないと思っているよ
ほかの兄弟を全て折ってしまうことも、
君たちが消えて、あの子が存在し続けるのも
必然的に呪ってしまった様なものだからね
あの子には
人間が消えてしまうまでと言ったけど
今のあの子は
何が起ころうとも存在してしまうだろうね
おっと、拳を構えないでくれるかな
末端とはいえ
古備前は桜木の、私の子孫だよ」
大包平「殴らないと気が済まなそうでな」
月彦「そうかい、
ーーー紅葉もだけれど
君たちも中々不憫だね
いっそ哀れだ
あの子が孤独なのをわかっているけど
その線の内には入れないのだから」
五虎退「でも、紅葉姉は優しいです！
楽しんでるとは思います」
白雪「親父殿、
これ以上は謹んでくれ
こいつらをこれ以上困惑させてはいけない
剣が鈍れば命は無いんだ」
月彦「甘いよ、白雪。
全く、
いつからそんなに甘ちゃんになったんだい
呆れてしまう
さてと、
お前達
私にここを任せて早急に紅葉を追いなさい
そして、
目的を果たしなさい」
無数の敵意を月彦の後ろから感じる
それは
新手の敵であり
きっと人間ではないだろう
長谷部「一人で相手するつもりか」
月彦「侮るんじゃぁ無いよ
腐っても神だ、あれ程の相手に屈する程落ちぶれていない
武器を作り出すだけが私の力では無いのだよ」
中也「よくわかんねぇが
いくぞ、手前ら」
水菜「ーーー初代、頼みました」
月彦「賜ったよ、四代目
(愛してるよ、我が子孫)」
僕にだけ聞こえる声で
初代が呟いて
僕らは紅葉を追うために走り出す
水菜「いくら死んでて、もう死なないとはいえ
あの数を抑えられるのはせいぜい二時間が限界
それまでに遺物の破壊と
所有者の抹殺か、確保
出来るね？」
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作者名：クラウン | 作成日時：2019年7月25日 0時
