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水菜side
混戦である
そもそもそんなに広くない室内で抜刀し
戦う面々がいる
しかも
相手もそこそこ数がいるため
大きく武器を振れば
確実に誰かには当たる
仲間か、敵かは放っておいてもだ
水菜「えっと、
ゾーア、さん？
ここで戦えばお互い被害が甚大だよね？
だから提案なんだけど
君たちは君たちを起こした奴も恨んでる
なら
共闘しない？
このままだとどのみち人類滅亡なんだよね、
そもそも、
生物が地球上から消えて無くなる
君たちも例外ではない
ーーー損は無くとも、
徳はあるよね？」
山幸「何考えてんの！？
莫迦なの！？
星杯戦争の事何も話したことがないからって、
ゴブリンを簡単に信用するなよ！」
海幸「ーーー水菜の好きにすれば良い
余計な戦闘は避けるべきだ
それでこそ
こちらが多少の損失を出してもな」
加州「つまりは？」
海幸「何人か怪我しても水菜が直すから
死人は多分でない
実際俺たちの頭は水菜だ
頭の判断に任せる」
水菜「うん、ありがと」
海幸は温厚な性格だと思う
こういう時に真っ先に斬りかかるタイプの山幸を丸め込むし
何より本人がめんどくさげである
こんなことより釣りをしたいと言わんばかりの態度だ
加州「でも、利害の一致だけで協力してくれる奴らには見えないけど」
水菜「見かけだけで判断するなんて
君らしくもない
だけど、そうだねぇ
彼らは協力しないといけないんだよね
どうかな？」
ゾーア「ステイシアの継承たる貴様に問う
記憶は引き継いでいるのか」
水菜「多分ね、
かといって僕はそれをどうこうしようとは考えてない
面倒だしね」
そう、面倒なのだ
それぞれの神話の否定までして僕がこの記憶を使う必要があるのか
呼び覚ます理由があるのか
そう言うものは一切ない
記憶がなくても使えるものは使えるのだし
どうでもいい。
ゾーア「ーーーそうか」
海幸「水菜、行こう」
水菜「そうだね」
ーーー
ゾーア「これは・・・」
六木「あぁ？お前らか」
水菜「その残骸は？」
六木「んぁ？
あぁ、ガラクタ」
散乱している機械の部品に
オイル
ゾーアは六木を見るとそのまま睨みつけた
ゾーア「お前」
六木「安心しろ、興味ないから
殺しゃしねェよ」
刀をしまい
戦意がないことを示した六木達
ーーーそんなに怨恨あるの？
海幸「大半の種族は六木兄さんと詩音姉さん
紅葉姉さんが壊滅させてるから」
水菜「まじっすか」
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作者名：クラウン | 作成日時：2019年7月25日 0時
