15. ページ18
リビングでスマホをいじっていると、
母「A、話があるんだけど」
「うん、」
そのままスマホに目を向けたまま聞く。
母「A、聞いて。」
「えっ…なに？」
ようやく私の意識がお母さんに向く。
母「引越し、しなきゃならなくなったから」
「……は？」
頭の中が大混乱だ。
母「東京に行くから。4月から。」
東京？
簡単に行ける距離じゃない。
ともにも、鈴華ちゃんにも、
会えなくなるってこと…？
「……それ、私も行かなきゃ…だめなん？」
母「はぁ？何言ってるの？1人でなにもかもできる世
の中じゃないの。1人で残って生活する気なの？」
ともに会うためなら、
1人で生活だってしてやる…
母「いっつもそうよね…Aは自分のやりたい放題に…」
「…れは、」
母「え？なに？」
「それは、それはお母さんの方やん、」
ともに会えなくなるかもしれへんという
辛さと、
お母さんの自分勝手さに
腹が立って、
なにかが、
私のなかのなにかが、
"ぷつん"ときれた。
「お母さんやろ？私を1人にして、私のことなんかどうだってええんやろ？」
母「…はぁ？あんたねぇ、誰のおかげで」
「それはお母さんだよ！だけど…お母さんだけど…」
ものすごくたくさんの感情がこみ上げてきて、
涙がでそうになる。
「私だって…辛い思いしてきたんや！」
母「……え？」
「お母さんにっ…家族にっ…学校での話とかっ…好きな人の話とかっ…喋りたかったっ…！」
母「……え？」
「楽しかったこと、悲しかったこと、全部わかってほしかったっ…！」
「でも、それを潰したのはっ…お母さんやろ！」
母「…………A、」
「お母さんは私のことどうでもええと思ってた！だからっ…私もお母さんなんかって…思ったよ！」
お母さんの表情なんか、気持ちなんか、知るもんか、
私は思いっきり叫ぶ。
「私にはっ、そんな辛さを分かってくれる人ができた、ほんとに大切な友達だってできたっ…！」
ともだって、鈴華ちゃんだって、
私の大切で、大好きな人だ。
「その人の側におりたいと思って、なにが悪いんっ！」
今まで我慢してた感情、涙、全部を
吐き出した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 75人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
侑桜(プロフ) - いえいえ！新作&続編、楽しみにしてます！頑張ってください(*^^*) (2018年1月19日 18時) (
レス) id: 8f97152f8a (このIDを非表示/違反報告)
杏菜(プロフ) - 侑桜さん» ありがとうございます、！！続編も考えておりますが、時間がかかると思いますし、新作との掛け持ちになるんではないかな、と思いますので、気長にお待ちください！読んでいただいてありがとうございました！ (2018年1月19日 7時) (レス) id: d8f9f2cf95 (このIDを非表示/違反報告)
侑桜(プロフ) - すっごく面白かったです!!ともくん可愛いすぎて(*´`)続編も作ってくださると嬉しいです！ (2018年1月18日 18時) (レス) id: 8f97152f8a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：杏菜 | 作成日時：2017年12月29日 17時
