【ハイキュー】笑顔な男の子の物語2

43話 西谷先輩 ページ5

西谷さんの質問に先輩達が黙る


「………いや。」


沈黙が続き声を出したのは菅原さん

その言葉を聞いた西谷さんは


「___あの根性なし…！！」


なぜか怒り出した


「こらノヤ！！エースをそんな風に言うんじゃねえ！」


「うるせえ！根性なしは根性なしだ！」


言い合いをする西谷さんと田中さん

そんな中、聞こえてきた"エース"という単語


「……エース…？」


確かにこのチームには攻撃の要となるエーススパイカーが田中さんだけだった

でも…

ちゃんとエースがいる…？


…だけど


「前にも言った通り旭さんが戻んないなら俺も戻んねえ！！」


何かあったってことは一目瞭然だよね…


おもいっきり体育館の扉を閉め、いなくなってしまった西谷さん


ものすごく気になる

いや、でもやっぱりレシーブも教えてもらいたい…


両方聞き出すには………


「………よしっ！」


意を決して僕は体育館を飛び出す

勿論！西谷さんを追いかけるため！


そしたら後から翔陽君もやってきた


「Aもレシーブ教えてもらうためにお願いしに行くの？」


「うん！あとちょっと聞きたいこともあるしね！」


と言うわけで翔陽君と一緒に西谷さんを追いかける


そして


「「レシーブ教えてください！！」」


声を揃えてお願いした


西谷さんはそんな僕たちに振り返る


「西谷さんのあの静かなレシーブもっと見せて欲しいです！！ね！翔陽くん！」


「おう！…おっ俺もバレーボールで肝心なレシーブ下手くそだから…それに…キャプテンが守護神って言ってたし！」


守護神！？

キャプテンに守護神なんて呼ばれるなんてっ

西谷さんすごすぎるっ！！


「守っ！？な、そんなんだソレそんな大げさな呼び方されたって俺は別にっ

…………ホントに言ってた？」


「言ってました！」


翔陽君の言葉にものすごく照れる西谷さん


翔陽君はそれがチャンスだと思ったのか

それともただ純粋にか


「だからレシーブ教えてください！！

西……西谷先輩！！」


ととどめの一言を発した


すると西谷さんはなにかダメージを負ったようになり

それから


「……お前ら…練習の後で…ガリガリ君奢ってやる…

なんつっても俺は…"先輩"だからな！！！」


と胸を張った

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