『番外編』あの子に惚れた。 ページ36
インターハイ予選で徹さんのいるチーム、青葉城西に敗北してから
少しの時間が経ち、そして春高に向かって誰もが気を入れ替えたその時。
僕にたちまち試練が訪れた。
「やっ谷地仁花です！！よろしくおねがいしゃす！！」
そう、それは谷地さんがこの男子バレー部にやってきたからだ。
谷地さんの姿を見た瞬間、僕の心臓がとんでもないほど高鳴ったた。
最近気付いたこと。
僕は、谷地さんのことが…
「あ、日山くん！バレー部だったんだね！」
そして、当然顔見知りの僕に谷地さんは話しかけてきた。
「え、ひ、え、あお、そ、う…ん！」
天パってうまく話せない。どうしよう…！
そして、結局その日たくさん話しかけてくれる谷地さんにまともに答えを返すことができず谷地さんは委員会に行ってしまった。
「…うぅぅ…」
ショックだ…。僕は女の子と話すことがこんなにも苦手だったの？
いや、でもヘタレではないはずっ
そう信じたい…！
「もしかして日山ってやちさんのこと好きなの？」
「ブフぉ」
部室でポッキーを口に入れた瞬間に僕の耳に突き刺さった菅原さんの言葉。
な ぜ そ の こ と を
「いや、なぜそのことを？みたいな顔してるけどわかりやすいぞお前。」
「え」
わかりやすい？僕ってわかりやすいの？
「あの天パりよう見てたら誰でも気づくだろ」
「そんなっ！」
じゃ、じゃぁ…僕が谷地さんのことを好きって…皆知ってる…？
「少なくとも影山以外は気付いてるだろうな」
キャプテンが苦笑いでそう言った。
そうか…
なら、もう隠す必要もないのか…
いや、もともと隠してはいなかったけれども…
知られてしまったため田中さんや夕さんにすごく冷やかされた。
わかってたけどね。
「A…えっと、あのさ」
何故か忠君が真剣な顔で僕に話しかけてきた。
皆はとっくに坂ノ下のところで肉まんを食べている。
「どうしたの？」
忠君は少し悩んでから僕に驚きのことを言った。
「俺！えっと、…谷地さん…可愛いなぁとか…思っちゃって…」
「え！」
ま、まさか…
「多分…一目惚れ…だと思う」
恐れていたことが…
でも、それは関係ないと思う。
「そっか、じゃぁ仲間だね！」
「！」
「お互い仲間としてライバルとして頑張ろうよ！忠君がうまく行けば僕は嬉しいし！」
「…！うん…っうん！頑張ろう！」
笑顔になった忠君。
二人で坂を下って行った。
頑張ろう。
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向日葵(プロフ) - 青猫さん» ほんとですかっ！？ほんわかしましたか！？本編がシリアスまみれになってしまったので番外編はほんわかできるように頑張りました！！あと2個ほどあるので！！ほんとにありがとうございます！！ (2016年2月27日 20時) (
レス) id: b3c2921f0f (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 向日葵、(元陽鞠、)さん» うわぁっ今泣きそうになりましたっ！！好きだなんてほんとにありがとうございます！！！ (2016年2月27日 20時) (レス) id: b3c2921f0f (このIDを非表示/違反報告)
青猫(プロフ) - 初めまして青猫といいます！本編完結おめでとうございます！少し悲しい気もしますが番外編があって嬉しいです！ポッキーが好きな理由、ほのぼのしてて読み終わったとき、ほっこりしました（笑）これからも頑張ってください！ (2016年2月27日 17時) (レス) id: 9acd278c8c (このIDを非表示/違反報告)
向日葵、(元陽鞠、)(プロフ) - あ、はいw続編にいく時は忙しくてコメント出来ませんでした(><)向日葵さんの作品は本当に好きなんですよ……！これからも応援してます！ (2016年2月27日 1時) (レス) id: 2aaa62a4a5 (このIDを非表示/違反報告)
向日葵(プロフ) - 向日葵、(元陽鞠、)さん» 続けてすいません！！この作品に一番最初にコメントしてくださった方ですよね？ほんとうにありがとうございます！！嬉しい限りです！！！ (2016年2月27日 1時) (レス) id: b3c2921f0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：向日葵 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/maidens/
作成日時：2015年10月30日 20時
