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ふいに目が覚めた。
横を向いた状態で、目の前にはひーくんの顔。
目が合った。
「はよ」
「…おはよ、」
朝っぱらでも彼の声は甘ったるくて、クシャりと目尻まで皺を寄せて笑う顔は言うまでもなく可愛い
…ってそうじゃなくて
「起きてたなら起こしてくれてよかったのに」
「ぐっすり寝てたし、寝顔もいいなぁって。堪能したいじゃん」
「…かわいくないからやだ」
「は？可愛くない訳なくない？俺の彼女だよ？」
真顔でそんなことを言うもんだから、いつも彼には敵わない。
さらりと彼は私の髪の毛を梳いた。
「俺、Aのためなら何だってできるし、何だってなれると思う。目に入れても絶対痛くない」
「…いや、痛いでしょ」
「唯一のたった一人の、俺の全てなの」
大きな男が八の字の眉で、私の身体を抱きしめる。
昨日はやはり気を飛ばして寝たらしく、服は何も着ていない。
厚い胸板。
素肌が密着していて暖かい。
「好き。大好き。愛してる。」
「Aが望むものは全て俺が捧げてあげる」
柔らかい眼は、肌に咲く大量の独占欲をなぞる。
「だから、俺以外の男とは喋んないで。関わんないで。分かった？」
コクりと頷く私を見て、彼はまたクシャりと笑った。
岩本照 / Love u...
＿＿＿＿＿＿＿
何を言うでもなく、聴けば分かる。Love u...の歌詞は甘すぎる。激甘。糖度50くらいは確実にある。
そんな激甘ソングといえば、やはり彼岩本さんだと思うのです。
もうこれは聴けば分かる。歌って欲しい切実に。
今回のお話、激甘×激重にさせていただきました。
“昨日の夜”についてはきっとAさん、思い出したくないのでしょう、
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作者名：午前12:00 | 作成日時：2022年10月2日 23時
