〇し合い (ページ38)

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「はぁ〜、疲れたぁ」

戻ってきてドアを開ける。
ふと、さっきまでの騒音が聞こえないなぁと思った。

「…え」

出たのは1音。驚きすぎて単語にも至らない。

あんなにもうるさかった彼らが机に突っ伏していたのだから。

確か

パーティーが恙無くおわって、みんなで個室に戻った。

佐「続き食べよ！お腹すいた！！」

渡「さっき十分食べたじゃねぇかよ」

佐「いや、もうお腹すいた！ねぇ、照！時間あるよね！？食べてもいいっしょ？」

岩「いいけど食いすぎて倒れんなよ」

佐「やった〜！！！」

向「めめ、これほんま美味しい！食べて！」
目「うわっ！まじやばい」

阿「ほんとだ！やばいね、これ。ねぇ舘さんこれ家で作れる？」

宮「頑張れば出来るかな。おそらくだけど」

目「え！？まじ！食べたい！！」

渡「ちょ、ふっかこれおれの！」

深「ええ〜いいじゃんけち〜」

わちゃわちゃとしだした8人を横目に、俺はトイレにいって用を足すため部屋を出た。

そうだ。
そうだった。

なのに、あの喧騒はもうどこにもない。

急いで駆け寄って、近くの舘さんの肩を揺すった。

「ねぇ、舘さん？」

ふっと顔を上げて、舘さんはまた顔を下げる。

「もしかしてみんな疲れて寝ちゃった？」

仕方ないのかな

ふと思って、でも思い直した。

こんな場所で？

イエじゃないよ？

外では隙を見せるなって教えてくれたの岩本くんだよね

ここって、

外でしょ、、

「…睡眠薬、？」

本能がアラートを出している。

何かがおかしい、

焦ってはいけない

落ち着いてテーブルを1周して周りの確認

危険物

変わったところ

おかしなところ

「なんだこれ！？」

ドアと対局

半周した所で気づいた。

「なんだこれ！！？！」

内側に血塗られた英字

急いで後ろの阿部ちゃんの肩を叩く。

寝てる暇なんてない

俺の声にビックリしたのか、肩をびくりとさせて阿部ちゃんは懐疑の目を僕に向けた。