日没の國，囚人と看守【募集企画】

世界観 ページ1

世界のほとんどを支配し一時期は日の沈まない国と言われたとある列強国。

その国の人々は国の拡大を望んだ。

支配者もそれに従った。

だがその判断が国の未来を変えてしまったのだ。

大戦争と呼ばれる程の大きな戦いで国は敗北した。

戦力を失い信用も植民地も失ってしまったその国の支配者はこの失敗に反省し今度は今までとは違う全く新しい国を作ろうと試みた。

そして遂に完成したその国には何と日の出が来なかったのだ。

人々は不安に怯えたが日の出の来ない国の居心地の良さに慣れていき誰もそんな心配をしなくなった。

しかしそんな国にも欠点はあった。

日が出ないため作物が育たず暗いため作業もできずと不満の声が募った。

しかしそれを改善するすべは見つからず長い年月が過ぎ人々は不思議な力を手に入れた。

個々様々な能力が誕生したのだ。

親から遺伝するものしないもの。

強力なものに貧弱なもの。

その能力は多種多様でオリジナリティに溢れていた。

しかしそんな便利な能力を悪用するものたちもいた。

悪行を犯した人々は裁判所で厳しく罰せられとある収容所に連れて行かれる。

そこは一般人が近づかない様に街外れに建設された、その名も

「街外れ懲罰場」

知名度は低いが設備も整っていて特に不便もない。

看守の給金も悪くない上に囚人にも特にこれと言った厳しい規則もなく自由にのびのびと過ごしていた。

この物語はそんな囚人と看守の日常…

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