ド キ ド キ パ ル ラ リ ラ 4

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ふんわり良い匂いで目が覚めた。

眠る前よりは少しだけ頭痛が治まっていて、
ホッと胸を撫で下ろす。



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安元「さっきよりは楽？」



『ちょびっと……楽、かも』



安元「良かった。食べれる分だけでいいからね」



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目の前に出されたスープは
栄養バランスを考慮してか野菜たっぷりで。
その気遣いが嬉しくて堪らない

一口飲むと、じんわり優しく胃に染み渡る。
ゆっくり味わって食べ、最後の一口を飲み干した。



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『…ご馳走様でした、美味しかったです』



安元「全部食べたの？…偉いね
薬飲んでもう寝ようか。」



『お風呂は…？』



安元「明日の朝入ればいいよ。
早く寝て治すのが最優先だから」



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お風呂に入れば頭痛は和らぐと思いがちだけど、
悪化する可能性がある事を安元さんは知っていて。


洗面台で歯を磨き、パジャマに着替えれば
優しく手を引かれて寝室に入る。

安元さんも寝るのかと思いきや
何故か片肘をついて、眠る態勢ではなくて



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『…寝ないんですか？』



安元「Aちゃんが寝るまで起きてる」



『……ありがとうございます』



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「まだそんなに眠くないからね」と言い足して、
お腹を一定のリズムで優しくトントンと叩かれる。


朧げな記憶の中で、額に唇が押し当てられた。
温かい優しさの詰まった愛を一身に受け、
幸せに溺れながら眠っていった。







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