ド キ ド キ パ ル ラ リ ラ 4

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意気揚々と向かったのはいいけれど
煌びやかで美しいジュエリーショップを前にして、
私の体は固まってしまった。

消えた筈の緊張が蘇る。
もうこのお店が越えられない鉄壁のよう


安元さんはそんな私の手を引いて、お店に入った。



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安元「予約してた、安元です」



【安元様、お待ちしておりました。]



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綺麗な店員さんと軽く会話をすると
あれよあれよという間に左手薬指のサイズが測られ、
早速デザインを選ぶ事に。



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安元「指のサイズがこうも違うと
似合うデザイン変わってきますよね？」



【最近はそれぞれお好きなデザインを選ばれる方も
いらっしゃいますが…どうなさいますか？】



『おっ！…揃いがいいです…！
ごめんなさい、声が大きかった…。』



【お気になさらず！奥様の気持ち大いに分かります。
やっぱりお揃いが良いですよね。
カタログお持ちしますので、少々お待ち下さいませ】



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声のボリュームミスっちゃった〜…と
反省していたら、耳元に顔を寄せられて



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安元「奥様だって」



『…ふふっ、ふふふっ…！
奥様って…良い響きです…』



安元「そう？奥様〜」



『ふふっ…旦那様〜』



安元「……結構クるね」



【とても仲が良ろしいんですね】



『あっ、すみません…』



【いえ！素敵な限りです】






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