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5話 ページ7

承太郎side


承「裁くのは、俺のスタンドだッ!」
オラァという声とともに拳をぶち込めば、天井を突き破りぐにゃりと曲がるハイエロファントグリーン。操り人形の糸が切れたと思ったら、花京院から大量の血が、まるで体内のが全て出てしまったのではと心配してしまいそうになるくらいの血が流れた。
花京院そのものは気絶してしまったらしく、そのまま地面に倒れこんだ。

パチ パチ パチ パチ…

承「なんだてめぇ…」
貴「いやぁ、お見事、お見事。スタンドが出たのは最近だと聞いたし、正直言って期待はしないつもりだったのだけれど…期待以上のパワーだわね。空条…承太郎さん。…」
仲間が倒れているにもかかわらず、拍手をして窓辺でのんびりながまっている。
承「てめぇもこいつと同じように、俺を殺しに来たのか」
貴「てめぇ、ではないわ。」
承「あ?」
貴「私の名前はA。Aっていうの。」
そういうと女…Aは足元に寝転ぶ花京院をちらりと見下ろす。
貴「脈はまだある…。呼吸もしっかりしてる。血管を確保するのが先か、それとも治療が先か…。」
そしてしゃがみこみ、花京院の傷口を手のひらで優しく撫で始める。
承「なにしてやがる。まさかこいつを連れ帰ろうとしてるんじゃあないだろうな。まだ話は終わっちゃいねーぜ。」
貴「なにをしてるかわからないの?見てわかるでしょ。傷口を塞いでるのよ。」

バシュッという音とともにさっきの、花京院のとは違うスタンドが姿を見せた。
承「こいつがてめーのスタンドか。」
貴「そうよ、ルーシーっていうのよ。可愛いでしょう。」
Aは花京院を抱き寄せ、頭を撫でた。そうするうちに花京院の傷口がみるみるうちに消えていく。
貴「さぁ、次は貴方の番だわ」
花京院がボコボコに殴られたのを見ていたはずなのに、全く怖がることなく俺のほうに近づいて来た。
貴「怖がることないわ。私のスタンドはね、世界で一番優しいわ、きっと…。貴方や花京院のように攻撃することは得意ではないもの。私のスタンドの仕事は怪我を治すこと。」
おいで。と声をかけられた。
すると、
承「てめぇ、今なにをしたんだ。」
いつのまにか俺のスタンドが出現していた。今まではたしかに戦う意思を俺が見せた時に出ていたが、今みたく、スタンドがまるで自分の意思でてたかのような出現の仕方をしたことは一度もねえ。
承「てめぇが呼んだのか。」
貴「呼んだのは私だけど、来るか来ないかはスタンド本人次第よ。」

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好桜(プロフ) - ツティスさん、ありがとうございます!すごく嬉しいです!精一杯頑張ります! (2018年3月17日 21時) (レス) id: 50d64b52ee (このIDを非表示/違反報告)
ツティス(プロフ) - 本文を見て、一目惚れしてしまいました。文字数制限のため多く語れなくて残念です。陰ながら応援させていただきます! (2018年3月17日 19時) (レス) id: e0021f590d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:短冊団子 | 作成日時:2018年3月13日 23時

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