30話 ページ34
…どうやら私が考え込んでいるうちに、決着がついてしまったようだ。ポルナレフという男は地面に仰向けに寝そべっている。
貴「殺した？」
承「運が良くて重症…いや、悪けりゃかな…」
貴「…見てくる。流石にここで死ぬのはかわいそうだし、やけどでも救急車くらいは呼ばないと…」
承「やめときな。どうなっても知らないぜ。」
…これまた酷い火傷だ。
今も煙が漂っているところを見ると、アヴドゥルさんの必殺技は文字通り《必殺》なのだろう。必ず殺すと書いて必殺とは、この言葉を思いついた人はきっと天才に違いない。
貴「見てー花京院！この人スタンドからも煙出してる！おもしろ！」
普通、こんな酷い火傷を負ったらきっとスタンドが出ていられるほど、力は残るまい。
貴「やっぱり、すごい人だったんじゃない？この人！」
花京院が初めに承太郎にやられて気絶した時はスタンドは出てなかったし、わたし達からすれば相手のスタンドをボコボコにして引っ込ませた時が勝利の合図みたいな物だから…。
ん？それってどういうことなんだろう…
つまり？
花「危ない！A！」
貴「うわぁ！」
ありえないこけ方をしたと思ったら、どうやらハイエロファントに引っ張られたらしい。
貴「…⁈うわ！なにあの人…生きてたんだ。」
私が振り向いた時、男の人はさっきの姿勢のまま空中に浮いていた。
ポ「ブラボー！おお…ブラボー！」
なぜか男の人は拍手をしながら落っこちてきた。
ジョ「こ…こいつはッ！ピンピンしている…」
承「火傷もよく見ると軽傷だ…し…しかしやつの体がなぜ宙に浮くんだ⁈」
ポ「フフフ…感覚の目でよーく見てろ！」
感覚の目？
ポルナレフはまるで体操の選手のように回転しながら綺麗に着地を決める。
ポ「これだ！甲冑を外したスタンド『銀の戦車』」
ポ「あっけにとられているようだが私の持ってる能力を説明せずにこれから君を始末するのは騎士道に恥じる闇討ちにも等しい行為。どういうことか…説明する時間をいただけるかな」
なるほどどうもこの人は礼儀を重んじるタイプの人種らしく、説明の時間が欲しいと…。
さっき拍手してたのは、皮肉だとかじゃなくてもしかしたら本心だったかもしれない。
で、ようやくすると、
・火傷して見えたのは甲冑の部分だから自分は平気だった。
・甲冑を外したから身軽になった。
これ以上速くなったら、アヴドゥルさん勝てないかもしれない…。大丈夫だろうか。
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好桜(プロフ) - ツティスさん、ありがとうございます！すごく嬉しいです！精一杯頑張ります！ (2018年3月17日 21時) (
レス) id: 50d64b52ee (このIDを非表示/違反報告)
ツティス(プロフ) - 本文を見て、一目惚れしてしまいました。文字数制限のため多く語れなくて残念です。陰ながら応援させていただきます！ (2018年3月17日 19時) (レス) id: e0021f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：短冊団子 | 作成日時：2018年3月13日 23時
