27話 ページ30
貴方サイド
結局あのあと、メニューについて聞いてきた男の人も一緒にご飯を食べることになった。
今私の目の前にはひっくり返ったカエルが5、6匹盛り付けられた皿などが奇妙に鎮座している。
貴「あー…」
箸を置かざるを得ない。
どうしても食べる気にはなれない。なれるわけない。生きてるカエルは嫌いではないが食べるのは少し気がひける。
花「何味だった?」
貴「酸味がちょっと強いかな。私は…遠慮しとこうかしら。店には申し訳ないけど…」
男「味はともかく、手間暇かけてこさえてありますなぁ。ほらこの人参…」
男の人は丁寧に箸で星型の人参をつまむ。
男「星の形…なんか見覚えあるなあ〜〜。
そうそう、私の知り合いが首すじにこれと同じアザを持っていたな…」
花「きさま!新手の…!」
男の人が自分の首に人参をぺたりと当てた時、おかゆが急に煮えくりかえり始めた。
貴「だめだ!いけない!」
慌てておかゆが入った器を投げるが、
ザシュッ
貴「わ!危なかった…。」
おかゆから剣の先のようなものが飛び出す。あと少しで指が持っていかれるところだった…。
私は手で触れたものを治すから、指がなくなったら、それこそ無能のボンクラになってしまう。大事にしなきゃ。それにしても奇襲とは心臓に悪い…。こんな旅を続けていたら寿命が縮んでしまいそうだ。
ア「『魔術師の赤』!」
アヴドゥルさんのスタンドが攻撃を仕掛けるもその剣先は綺麗に炎を絡め取ってしまった。
貴「火が取れるなんて、そんなことってできるの⁈」
ジョ「な…何という剣さばきッ!」
みんなもスタンドのすごさに圧倒されているようだ。たしかにこれはすごい。はじめにあった虫のスタンドも充分早かったのに、これも早いなんてそんなのアリかしら。
男「おれのスタンドは戦車のカードを持つ『銀の戦車』!モハメドアヴドゥル、始末して欲しいのはきさまからのようだな…」
彼のスタンドが倒れたテーブルにさっきの炎を投げつける。
男「そのテーブルに火時計を作った!火が12時を燃やすまでにきさまを殺す!」
ア「恐るべき剣さばき見事なものだが………テーブルの炎が『12』を燃やすまでにこの私を倒すだと。相当うぬぼれがすぎないか?ああーっと…」
男「ポルナレフ……名乗らせていただこうJ .P …
ポルナレフ」
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好桜(プロフ) - ツティスさん、ありがとうございます!すごく嬉しいです!精一杯頑張ります! (2018年3月17日 21時) (レス) id: 50d64b52ee (このIDを非表示/違反報告)
ツティス(プロフ) - 本文を見て、一目惚れしてしまいました。文字数制限のため多く語れなくて残念です。陰ながら応援させていただきます! (2018年3月17日 19時) (レス) id: e0021f590d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:短冊団子 | 作成日時:2018年3月13日 23時