＃４ ページ4
デスクに戻ると、
白岩くんはパソコンを起動させているところだった。
「ねえ、」
瑠姫「…」
え、無視？そこまでする？
絶対に聞こえているであろうのに
彼はパソコンを見つめたまま。
「……白岩くん」
瑠姫「はい」
自信をなくして小声で名前を呼ぶと
スっと振り返られた。
え、何それ。絶対さっきの方が聞こえてたでしょ。
「…あ、えっと、社内案内するから」
瑠姫「分かりました」
椅子から立ってまたじっと見られる。
早く行けよって？
お前が動かねえと俺も動けねえよって？
160の私は白岩くんに見下ろされるから圧がすごい。
「…はい、行きます」
白岩くんと二人で歩くなんて…
しかも他の部署の人にも見られるし
自分から敵増やしに行ってるようなもの。
ほんとに軽くで終わらしちゃおう。
「ここが、会議室。
ミーティングとか、プレゼンとか、使う場面は多いかな」
重要なとこだけを回って軽く説明を入れるけど、
白岩くんはうんともすんとも言わない。
ただ見て、へーって感じ。興味無さそう。
…なにこれほんと、いる？案内。
「…最後は社内食堂。これは説明いらないよね」
よし！終わった！！！
「じゃあ、戻」
瑠姫「A先輩は社食使うんですか」
…へ？
今までなんとも言わなかったのに口を開いたと思えば
「…私、？」
その質問絶対にどうでもいいでしょ、と思うのに
白岩くんは私を見つめたまま何も言わない。
「え、あ、私はお弁当作ってるから…」
瑠姫「お弁当」
「うん…」
瑠姫「どこで食べてるんですか」
「それは…日によって違うけど。デスクで食べる日もあれば、食堂とか中庭とか…え、何の話？」
思わず首を傾げるほど訳が分からない。
そんな私を見て彼は一切表情を変えず
戻りましょう、とだけ言った。
掴めない。あまりにも掴めない白岩瑠姫。
こんな不思議な人は初めてだと思う。
変わってる、素直にそう思った。
デスクに戻ると、部長から視線を感じて
見てみるとグッドサインが出ていた。
昇給でお願いします。はい。
瑠姫「ありがとうございました」
「えっ」
もはや彼がお礼を言うだけで変な気になる。
いやでも失礼失礼。
白岩くんも、何？って顔してる。
「えっと…どういたしまして」
あぁ調子狂う。
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ナビ(プロフ) - ここじゃむさん» とんでもないです；；！嬉しいです、ありがとうございます💞 (2022年2月24日 3時) (
レス) id: 5ac69e1106 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - こちらこそなんかすみません😖とても好きな作品なのでこれからも楽しみにしてます！ (2022年2月22日 16時) (レス) id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
ナビ(プロフ) - ここじゃむさん» 今対応しました！コメントありがとうございます( ；꒳； )！ (2022年2月20日 21時) (レス) id: 5ac69e1106 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - 言い方少し悪かったかもです！ごめんなさい😖 (2022年2月20日 20時) (レス) id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
ここじゃむ - 苗字の設定ができないので設定お願いします。 (2022年2月20日 20時) (レス) @page2 id: 6732653b94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナビ | 作成日時：2022年2月20日 20時
