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韓国に住んでもう23年だけど
確かに屋台の中で一番美味しかった。
屋台って冷えてるものが多いんだけど
どれも出来たてで熱々だった。
また来たいなあ
それでも次来る時は、今隣にいる人とは
来れないんだろうけど。
純「美味しかった！今度メンバーにも買って帰ろっと」
「木全くんよろこぶね」
純「え、よお知ってるやん」
「プデュみてたから、わかるよ」
純「あ、そっか〜」
メイク道具とかその他もろもろ、事務所に置いてきたから
私は1回帰らないと行けなくて、
純喜くんは送っていくと言ってくれた。
純「…まだ時間ある？」
「大丈夫だよ」
純「ちょっと寄り道せえへん？」
「…うん、行く」
まだ帰りたくないなあ、なんて思ってたから
嬉しくて飛び跳ねたいくらいだったけど感情を押し殺した。
純「そういやさぁ、A 日本語上手くなったな？」
「え、ほんと？」
純「うん、もう普通に喋れてんやん」
日本語が上手くなった、
それは私からすると今1番嬉しい褒め言葉。
「嬉しい、ありがとうっ」
ニコッと笑うと、いや…と顔を背けられた。
純「……それ、なんか勉強してんの？」
「うん！日本語のスクールいってる」
純「まじで？！やばいな、凄いやん」
たくさん褒めてくれる純喜くんに
すごく嬉しくて思わずにやけてしまう。
元々事務所の方で、日本語の授業は取っててくれたけど
もっと多くの時間を使って勉強したくて
個人的にスクールに通うことにした。
まあそれも、
ただ純喜くんと話したい気持ちだけだけど。
「でも、純喜くんも韓国語 ちょっとわかるよね？」
純「俺、勉強好きやからなあ、覚えんの楽しいねん」
「すごいね、英語もはなせるし」
純「なんで知ってんの？！」
「YouTubeで見た」
純「…ファンなん？」
「…メイクさんです」
…
謎な沈黙が続いたあと二人で笑った。
楽しいなあって。
この時間があまりにも幸せで、
でももうないのかと思うとものすごく寂しくて。
時間が止まって欲しいとさえ思ってしまった。
純「なあ…Aって彼氏おるん」
「……………………えっ？！」
そんな時に純喜くんの爆弾発言で転びそうになった
純「え、そんな驚く？」
「……うん」
純「…気になっててん」
恥ずかしそうにするから私も頭が爆発しそうだった。
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作者名：ナビ | 作成日時：2021年9月10日 18時
