恋に落ちたら (ページ12)

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Junki side＿＿

デビューしてすぐ、社長から
君たちに専属のメイクさんをつけるから、と言われた

俺はメイクについてさっぱりやけど
翔也とか祥生は前からしてたのもあって喜んでた

メイクさんかぁ、

最近はタイアップが決まったりで
日々アイドルになったことを実感する。

いよいよ顔合わせの日。

俺たちの前には5人のメイクさんがいた。
全員韓国人。

そういえば、どうやって会話するんやろ？なんて
今更考えてたら、日本語で自己紹介しだすからびっくり

俺の専属は Aさん。
拓実と一緒。

聞いたら同い年らしくて
一瞬で仲良くなりたい！って思った。

グイグイ聞いてたら、なんかめっちゃ困ってて
拓実にも失礼って言われるし

あ〜やらかしたなんて思ってたら、
次は急に焦りながら少し恥ずかしそうに
答えてくれた。

なんか、可愛いなって

いやアイドルになったばっかりで
ダメやろなんて思ったけど、

でも少し目で追う程に気になってる自分がいた。

顔合わせを終えてその日はすぐに帰った。

拓「純喜くん、」

廊下を歩いていると
いつの間にかスッと横に並んでいた拓実。

純「びっくりした、どしたん？」

拓「いやぁ、なんか、Aヌナに懐いてたね」

純「懐いてたってなんやねん、これからメイクしてもらうんやから仲良くしとかなやろ？」

拓「そやけどぉ〜、ん〜」

なんかもっと言いたそうなのに
何をもったいぶっているのか話そうとしない。

なんやねんこいつ。

拓「まっ、Aヌナ優しそうでよかったね！」

純「せやな、てか敬語使え敬語」

拓「うわ！出た〜年上アピール」

こわぁ〜、なんて言いながら
後ろの蓮くんの方に混ざっていった。

拓実と俺は、メンバーの中でもよく話す

JAMからは純拓って呼ばれてて
まあなんか、人気のケミらしい………うん。

他のケミとは違うくて
小競り合い多いし喧嘩も多い、

多分拓実は俺が一番弄りやすいと思ってる

コノヤロウって言いながら
なんだかんだ可愛い拓実に強くは言えない

とにかく、ただ仲良い俺らじゃないから
A 絶対大変やろうな〜なんて

いや他人事すぎるか、

Aのカタコトの日本語が頭に流れてくる。

なんで違う言語をしゃべる人って
可愛く思えるんやろ？

一生懸命覚えたって思ったらなあ〜

次に会うのは無限大の撮影日らしい。

なんだか少し楽しみな自分がいた。