ホンモノ ページ6
「あれ?神崎さん?
ま、とにかくなんか、大丈夫?」
業が心配してくれる。
珍しい。あの時以来かな?
「神崎さんは特別。
で、私は平気だけど。
あの時みたいにはならないだろうし。」
あの時は本当に危なかったな。
なんて考えながら近くに座る。
「今度は俺がいるから。」
なんて、格好付けているけど、
やっぱ信頼ができる。
『で、イトナには話した?』
「んー、まだ。俺からはやっぱ話せないや。」
意気地無しなのか、気を使ってくれているのか。
『わかった。
イトナ。今まで空気にしてごめん。』
そーいえば、空気にしてたなと思ってさw
「いや、いいけど。
‘あの時’について教えてほしい。」
ま、信用できるからいいけどね。
さっきから、神崎さんは状況が飲み込めてないな。
『ごめんね。神崎さん。
あくまで、私の憶測だけど、
私がやってないって言った時
信じてくれたよね?』
「うん。そんなことやる子じゃないと思ったから」
『ま、私はやってないんだけどさ。
ちょっと、私に協力してほしい。』
「いいよ!さっきは、助けられなくてごめんね。」
ん、そのことについても聞くつもりだったけど
自分から言ってくれたならいいや。
『ううん。平気だよ。
どす黒いけど、ヒトはそういう生き物だから。』
そう、ヒトは自分の為にしか動かないから。
それは、もう知っているから。
『まずは、私の過去を聞いて欲しい。』
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ここで切ります。
面白くなってきましたね。
私の心がどす黒いのが分かります。
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作者名:イロどり | 作成日時:2019年1月14日 18時