鬼になった柱 (ページ41)

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鬼にして鬼にあらずページ41

宇髄くんとあの3人は毎日しのぶちゃん特性の対毒用の薬を飲んで過ごしていた。

毎朝小さな紙に包まれた粉をひとつ飲まなければいけない。

僕には猛毒らしく飲んではいけないと釘を刺され、見せてと言っただけで宇髄くんに逃げられ3人から距離を取られるという徹底ぶり。

上弦の話したらすぐ寄ってくるんだから奪うのは簡単なんだけどね。

飲むのは流石にやらないけど。

粉薬を飲むのが習慣なのだという設定で送り出し、潜入している時も毎朝飲んでもらうことになっている。

もちろん宇髄くんも例外ではない。

ちなみに僕はというと、また札を活用し鬼の力を消した後、髪色や体格を宇髄くんの“色男論”をもとに少し変え遊郭を歩いても不思議ではないくらいの美丈夫へと変身した。

猫を肩に乗せ、犬を2匹連れて散歩する色男、という謎の設定ではあるが、護衛と宇髄くんのネズミとコンタクトを取るためのカモフラージュだ。

作彌がいるから簡単に声はかけれまい。

ちなみに札を作ってもらうお礼として珠世さんへのプレゼントのお使いに行き、愈史郎くんに金平糖を渡したときに機嫌を良くしたのか要望を聞いてくれて、そのときにこの子達の分も作って欲しいと頼んだのだ。

お礼はもちろんはずんだよ。

ハンカチと筆、そしてまた金平糖。

どうやら気に入ってくれたようで嬉しい限りだ。