鬼になった柱 (ページ37)

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鬼にして鬼にあらずページ37

これはのちにも繋がってくるかもしれない大切なことなのだ。

毒を使う戦法をとっていることを見て知った僕は毒への対処法を考えていた。

そしてふと、思いついたのだ。

定期的に上弦の情報などのために見させてもらっている未来の中に、毒を飲んでいるであろう人がいる。

今まで持病か何かかと思っていたがそんなことはないと自分で言っていて、一時的に風邪になったとかならば毎日飲まなくて良いはず。

なのに彼女は毎日欠かさずあるものを飲んでいた。

そして僕は知った。

彼女は自分の身を挺してでも上弦の弐を狩りたいのだという強い意思を。

彼女は蟲柱、毒を使う。

鬼に効く毒をつくりあげ、それで柱にまで上り詰めている。

首を切れないという理由もあるがやはり彼女の戦い方は素早さで上回り突きをお見舞いし、毒を仕込むというやり方で、それをも上回る相手と予想される上弦の弐に対抗するために、最悪の場合も考えて彼女は、しのぶちゃんは毒を飲んでいる。

僕が一緒に倒すと言ってもやはり最悪の根は摘みたいのだろう、今もやめていない。

僕やカナエちゃん、カナヲちゃんだけじゃない。

蝶屋敷のみんなや柱、輝哉くんに怒られると思わないのかな。

まあ人体に害は無さそうだし、それはひとまず置いておく。

なんならその事実を人質にとって僕は頼むことにするよ。

毒の耐性をつけさせてくれと。