鬼にして鬼にあらず ページ20
2対1、稽古をつけたときに合わせ技とかを色々考え実践したけど、それすら流せてしまう参の強さ。
これは僕があのシーンとかでちょいちょい盾になるしかないか。
何も言ってないけど、鬼だということを知っている煉獄くんはきっと治るから、柱温存のためということをわかってくれる……はず。
そろそろだから話してる暇はないね。
柱やってたからあの速さを分析できた。
柱じゃなかったら仲間がやられるところを何度も見れないし、まずあの速度を捉えられなかった。
柱であっても、仲間を失う瞬間というものは慣れないものだ。
思い返しても涙が出る。
泣きながら分析頑張ったんだから、守れなきゃ意味がない。
ちらりとアイコンタクトをとると、それに気がついた煉獄くんが不思議そうな顔をし、溜まった涙に気がついたのか目を剥いた。
真っ向勝負に出るとき、つまり煉獄くんがあの奥義を出そうとしたときすっと前に出て、手で止まるよう合図を出した。
そして構えをとる。
見といて煉獄くん。
これが君より先輩である事の意地であり、鳴柱の強さだ。
雷の呼吸 零ノ型
漫画にちょいちょいあるワニ先生のコソコソ話だと思ってください。
いくら鳴柱で、雷の呼吸を進化させても鬼だからという理由で次の型にはしたくなかった主人公くん。
しかし稽古中だったため、周りにいた柱たちは大はしゃぎ。
だって大好きな人がなんかすごい技編み出したのだから。
でも主人公くんの意見を聞きますます鬼への怒りを抱きつつも考えていると宇髄さんが一言。
「じゃあ零にしたらどうです？派手派手でいいじゃないですか」
とおおらかに笑い、それもそうだと周りの柱たちが賛成した。
この時まだ煉獄さんたち柱に入ったの遅め組はいませんでした。
矢のように降りかかる雷が命をもとへ戻す、つまり首を切ることにより人間の頃へ意識を還し鬼から解放されたとき、迎えが来る、仏や神が来迎されるというもの。
黄泉の国への招待をするときに来迎を使うということや命を還すというところから、人間の頃に戻り鬼を根絶やしにし解放されたいという無意識な願いとも言える。
大丈夫だ主人公くん！
鬼になったからって人間を傷つけず食べていないのだから君は黄泉行き決定だよ！
誰がなんと言おうとも！
むしろ被害者側だからね君！
以上、励ましと漢字の意味をどうしても書き記したかった重刃の足掻きでした。
矢は失じゃないからね！
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作者名：重刄 | 作成日時：2020年10月24日 12時
