お砂糖お爺ちゃんとお塩SUGA

やだ ページ7

今日だけでメンタルやられそう


「あのー、私ひとりでも帰れ」
「だめ、目の前で女の子をひとりで帰せない」


そう、ジニヒョンたちは目の前で帰す事に引っかかっているのだ

いつも帰りは別々で全然会わないから普段何時に帰っているのか知らない

もっと早いのかもしれないし、もしかしからもっと遅いのかもしれない

いつもは一緒に帰ってやれないけど、今目の前で行われているのにそれを軽々見過ごすわけがない、というのが俺なりの解釈

俺らは全員車で駐車場に行けばいい

でもユウは俺らと反対、つまり駐車場とは反対に行っているんだ

徒歩なのだろうと推測される

実際、というかさっきナムジュンが聞くと、徒歩だった


「こだわらないのならもういっそ全員で行けばいいんじゃ」


先ほどのテヒョンとジミンのやりとりで思ったのだろう

確かにそうだ、俺もそう思った


「私はみなさんに早く帰ってより多くの休息をとって欲しいんです。実を言うと、ここまで遅くなってしまったのはBTSへの取材やライブに関しての資料をまとめていたからなんです」


あ、あれ俺たちのだったんだ


「これだけ忙しいのにみなさんはいつも笑顔で、練習を欠かさない。そんなみなさんが私のせいで休める時間が少なくなるなんてそんな足手まといしたくないんです。だから、私ひとりでも帰れますって言いかけたのに」


両手をぎゅっとぐーの形に握って、下に下ろしている

怒った時とか、拗ねた時の癖


「だから。言っても聞いてくれないんなら、もういっそみんなで帰りましょうよ」


癖が出たと思ったら、この笑顔だもん

あの癖、正確には怒ったふり、拗ねたふりをした時に出る

早く解決したら早く休めますと少しどや顔混じりで言うユウ

そのどやれてないどや顔がかわいいんだよ

やだ→←やだ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す