お砂糖お爺ちゃんとお塩SUGA

「やだ」だったな ページ30

あいつは正直爺さんみたいな奴だと思ってた

普段の言動はちゃんとした女子なんだけど、雰囲気とかいろんなもんを総合するとやっぱり爺さんなんだよ

でも俺と一緒かといえばそうではなくて、そこはかとなく優しい

底なし沼みたいに、底がないんだよほんと

砂糖の山じゃなくて砂糖の谷

どこまでも深く優しさに包まれるような感じがする

だから、俺がよくお砂糖だとかお爺ちゃんだとか言われるけど、実はあいつの方がお砂糖でお爺ちゃんなんじゃないかなって思ってた

でも

そんなお砂糖お爺ちゃんとしか思ってなかったはずのあいつの見方が変わってきたって自覚したのがつい最近

お陰で元から変なプライドで甘えられなかったのが余計に甘えられない

…っていうの？

俺だけ甘えられないっつーのは、なんか


やだ



だったんだけど

今となっては俺だけのお姫様で

俺だけに見せてくれる笑顔で迎えてくれる

なら、それ以外は弟に譲ってやろうと思う

もちろん嫉妬はするけれど、譲っていても必ず俺に笑顔を振りまいてくれるから

やだ

だけど

いい

こんな幸せな時間が、いつまでも続いてくれたらなって思うよ

ありがとうございました→←やだ

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