捨て犬 (ページ2)

今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:10,170 hit

..02 ページ2

.

仕事を終え、駅まで向かい

駅のベンチで電車を待っていると、

……気づかないうちに寝てしまっていた。

.

.

.

「…さ、ん、、？ ……さ、ん！！」

.

.

.

？？？

ハッと目を覚ますと、目の前には顔を覗き込んで来る男の子がいた

.

.

「あ！起きた！お姉さん、大丈夫？」

.

.

可愛くて綺麗な顔立ちに柔らかそうな髪の毛。子犬みたいなルックスに、すらっとした身長。案外ガッチリとした体つき。

「あっ、ごめんなさい。私寝ちゃってましたね

あり…がとうござまいす。」

するとポンっと私の右手に手を置いて来た。

「おうちまで送っていきます！」

見るからに年下だと思う。

「いや、私1人で帰れるよ。終電まで後少し電車あるし。帰りな？起こしてくれありがとうございます！」

「じゃー、僕が勝手におねーさんを送っていきます！」

.

.

え？

そのあと、家まで1人で帰っていると三歩後ろくらいを

テクテクと付いて来る男の子。

私が振り返って目が合うと

ニコニコしながら軽いステップでこちらを見てくる。

なぜか私も苦笑いを返すわけで。