Episode.34 ページ34
<生徒指導室>
コンコンッ
『失礼します』
「あ!やっと来た!クロウリーさん!」
『面談のこと、すっかり忘れてました(^^;)』
「もう!とりあえずそこに座って」
私は先生の向かいにあるソファに座った。
「クロウリーさん、進路どうするか決めてる?」
『ノービリス王立女学院へ行こうと思っています』
「あら、意外ね。貴女が女子校に行くなんて」
『淑女としての礼儀を学ぼうかなと』
『それに王宮への就職率が1番高い学校だったので』
「…なるほどねぇ。ノービリスは難関校だけど、
貴女の成績なら大丈夫だと思うわ」
「あそこは筆記試験と実技試験の合計点で
合否が決まる学校よ」
「試験対策についてはまた今度改めて相談しましょ」
「貴女の志望校が分かってよかったわ」
私は先生に挨拶をして進路指導室を後にした。
・
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<茨の谷 Aの家>
ガチャ
『ただいま〜』
ヴェ「おかえり、A」
ヴェ「あなた宛に手紙が届いていたから、
部屋の机の上に置いておいたわよ」
『ありがとう、お母様』
私は部屋着に着替えるために自室に向かった。
部屋着に着替えてから
私は机の上に置いてある封筒の差出人を見た。
『…シルバーくんからだ』
シルバーくんが私宛に手紙を書くなんて珍しい。
私は封筒を開け、手紙を読み始めた。
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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年6月18日 9時