Episode.31 ページ31
【マレウスside】
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<茨の魔女の城 マレウスの部屋>
『…そんなことがあったんですねぇ』
マ「ちなみに副寮長はリリアが務めている」
『でしょうね』
今はウィンターホリデーで茨の谷に帰省中。
そして、Aとお茶会の真っ最中だ。
マ「しかし…
外の世界は実に新鮮だ。毎日新しい発見がある」
マ「学園内の人間たちを観察するのは面白いぞ(フフッ)」
『楽しそうでなによりです』
Aのドライなツッコミにも慣れてきた。
『…あ!』
マ「どうした?急に」
『10月に開催された寮対抗のマジカルシフト大会、
優勝おめでとうございます!』
マ「あ、ありがとう…」
マジカルシフト大会はもう2ヶ月も前の話だぞ?
まぁ、Aに優勝を祝って貰えて嬉しいけどな。
『テレビで見たんですけど、
マレウス様の容赦ない攻撃に他の寮の皆さん
逃げ回っていましたね 苦笑』
マ「…ん?テレビ?
僕はAに観戦チケット送ったはずだが?」
『実はその日、訓練所で模擬戦があって
観に行けなかったんです。
お母様が生放送を録画していてくれたので、
後日家族と一緒に見ました!』
マ「そうか…」
Aには試合会場で僕の活躍する姿を
見てほしかったな…。
『…来年は必ず行きますね!』
マ「是非来てくれ、今度はVIP席を用意しよう」
『お母様とお父様も連れていきますね!』
マ「…分かった」
ヴェラもヴィンセントも来るのか…。
それでは試合中にAを見つけて
手を振るということが出来ないじゃないか。
"ファンサービス"というものをしたかったのに…
母上に頼んで2人がマジカルシフト大会に
来れないようにしないと…。
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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年6月18日 9時