Episode.04 ページ4
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夕食とお風呂を済ませて、
自分の部屋で本を読んでいると、
お母様が部屋に入ってきた。
母「昼間はごめんね、いきなり叱ったりして」
『ううん、悪いのは私だし…』
母「今、話しても平気かしら?」
『うん。どうしたの?』
母「お母さん、Aに話してないことがあるの」
『???』
母「実はね、私…昔女王様にお仕えしてたの」
『…女王様に?』
母「そう。女王様の身の回りのお世話と、
次期国王…女王様のお子さんの家庭教師をしてたの」
『…そう、だったんだ』
お母様は昔からとても品があって、
マナーにも厳しい方だったけど…
でも、まさか女王様にお仕えしていたなんて…。
母「ビックリした…?」
『うん、ちょっとね』
『あれ、お父様も女王様にお仕えしているよね?
お父様は何のお仕事をしているの?』
母「それは秘密。でもとても重要なお仕事よ」
『お父様、強くてカッコいいから私の自慢だよ♪』
母「明日は帰ってくるから、直接言ってあげて。
お父さん、喜ぶと思うわ」
『うん!』
母「さぁ、今日はもう寝なさい」
『おやすみなさい、お母様』
母「おやすみ、A」
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ガチャ
母「おかえりなさい、あなた」
父「ただいま、ヴェラ。Aは寝た?」
母「えぇ」
父「なんか食べるものあるか?腹ペロなんだ…」
母「スープならあるけど…」
父「もらおう」
母「………はい。熱いから気をつけt」
父「アチッ…!」
母「はぁ、あなたホント猫舌よね」
父「昔から熱いものは苦手なんだ…」
母「どう?美味しい?」
父「…ん、美味い」
母「最近、また痩せたんじゃない?大丈夫?」
父「ここのところ忙しくてな…」
母「ねぇ、ヴィンセント」
父「ん?」
母「………やっぱり、なんでもないわ」
父「…そうだ。明日、謁見終わったあと、
森の中にある湖にでも行くか?三人で」
母「そうしましょう、Aも喜ぶわ」
父「よし、決まりだな」
母「あ、そうそう。
明日の午後一時に迎えの車を呼んだわ」
父「分かった。
スープありがとう、美味しかった。
僕は風呂入ってくるね」
母「先に寝てるわ」
父「ヴェラ、おやすみ」
母「おやすみ、ヴィンス」
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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年6月18日 9時