Episode.24 ページ24
＜茨の魔女の城 マレウスの部屋＞
ガチャ
リ「おぅ、来たか」
マレウス様の部屋につくと、
リリアさんとシルバーくんがいた。
マ「A、
僕たちはこれから大事な話し合いをするから、
お前はアンディのところで待っててくれ」
『はい、マレウス様』
リ「シルバー、Aの側にいてやれ」
シ「はい、親父殿」
私はシルバーくんと一緒に
アンディさんの小屋に向かった。
＜茨の魔女の城 アンディの小屋前＞
『アンディさん、こんにちは』
ア「リリアの使い魔から話は聞きました。
ゆっくりしていってくださいね」
ア「実は今小屋の中が散らかっていて…
すぐ片付けるので、ここで少し待っててください」
アンディさんはそう言うと、
小屋の中に入っていった。
『ねぇ、シルバーくん』
シ「なんだ？」
『リリアさんの使い魔って…？』
シ「コウモリだ」
シルバーくんが指さす方向を見ると、
小さなコウモリが飛んでいた。
使い魔のいる魔法士は、
とても優秀で強力な魔力を持っているって
昔お父様が言っていたな…。
シ「A」
『ん？』
シ「小鳥たちがお前の周りを飛んでるぞ」
『あ、ホントだ』
ピピピピ、ピピピピピ、ピピピピピピピッ！
シ「…Aに渡したいものがあるってさ」
『シルバーくん、小鳥たちとお話しできるの!?』
シ「…まぁな」
すると、小鳥たちが
白い薔薇の花かんむりを渡してくれた。
ピピピピピ、ピピピピッ♪
シ「………美しい貴女に、だそうだ」
『…ありがとう、小鳥さんたち』
私は、白い薔薇の花かんむりを見て
"彼"を思い出した。
『……………』
シ「A、せっかくだから写真撮ろう」
『写真…？』
シ「ほら、花かんむり頭にのせて」
『こう、かな？』
シ「うん、それでいい」
シ「撮るよ〜３、２、１…」
パシャッ
シ「良い笑顔だ」
『へへへ、ありがとう』
シ「(…かわいい////)」
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作者名：ひとみ | 作成日時：2020年6月18日 9時
