【ツイステ】茨の谷の王子様 (ページ3)

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Episode.03 ページ3

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「きゃー！！！！！」

家に帰る途中、突然後ろで女の人の叫び声がした。

振り向くと、
路上に男の人が倒れていた。

私は倒れている人に近づき声をかけた。

『大丈夫ですか？』

？「大丈夫…足が滑って転んだだけだ」

男の人はそう言うとすぐに立ち上がった。
その人の頭には漆黒色の2本の角が生えていた。
どこの種族の人なんだろう…。

『道路が凍っているので気をつけて下さいね』

？「あぁ」

『あの…これ、差し上げます』

私は、お花屋さんの主人から貰った
ピンク色の薔薇を一輪その人にあげた。

？「これは？」

『お守りです。貴方が転ばずに家に帰れるように』

？「そうか…ありがとう」

『では、失礼します』

私は、男の人に一礼してお母様の元に戻った。

母「彼、大丈夫だったの？」

『滑って転んじゃったみたい』

母「そう…。
A、お願いだから知らない人に
自分から声をかけるのはやめてちょうだい。
その人が必ずしも良い人だとは限らないんだからね」

『ごめんなさい、お母様』

母「冷えてきたからさっさと家に帰るわよ」

『はい』

私はお母様に手を引かれながら家に帰った。

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？「……………」

？「ここにおったのか、マレウス」

マ「…リリア」

リ「はぁ、頼むから出かける時は護衛をつけろ。
また、エリザベスに叱られるぞ」

マ「…分かった」

リ「おや。お主がわしの言うこと聞くなんて、
明日はきっと大雪じゃな」

マ「……………」

リ「マレウス、どうした？嬉しそうな顔して…
らしくないぞ？」

マ「薔薇の花を女の子から貰った」

リ「ほぅ」

マ「この薔薇は大切に"保管"しておこう。
久々に貰ったプレゼントだからな」

リ「では、プレゼントを貰えたことを祝して、
わしが特別に"美味しい"ケーキを焼いてやろう！」

マ「リリア、それは遠慮しておく。
もう腹は壊したくない………」

リ「残念じゃ(´･_･`)」