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Episode.12 ページ12

【アンドリューside】

ア「…分かりました。
その子は我々が引き取ります」

?「ありがとうございます…
本当にありがとうございます…」

私は女王から赤子を受け取った。
赤子は女王によく似た美人さんだった。

?「あと、これを」

女王は私に一冊の古い本を渡してきた。

?「"我々"のことはその本を読めば分かります」

本のタイトルは古代語で書かれており、
すぐには分からなかったが、
おそらく"北の大地"関連の書物だろう。

ア「ありがとうございます」

?「……………ッ!!!」

突然女王が自分の胸をおさえ、
その場にしゃがみこんだ。

ヴェ「どうされました!?」

?「奴らめ、ついに都にまで侵入してきたか(ボソッ)」

女王は立ち上がると鏡に向かって、
何か呪文を唱え始めた。

すると、鏡が光りだした。

?「最後に一つだけお願いがあります」

?「私が鏡の中に入ったら、鏡を"破壊"して下さい」

?「そうすればきっと………
"彼ら"もここには来れないでしょう」

女王はそう言うと、鏡の中へ歩いていった。

光が消えると同時に、
私はヴィンセントに命じて鏡を破壊させた。

ア「ありがとう、ヴィンセント」

ヴィ「いえ、それよりその赤ん坊どうするんです?」

ア「この子の事も大事だが、
まずは女王陛下に色々と報告しなければ!」

遺跡の外に出ると、そこには女王陛下がいた。

ア「キャシー、何故ここにいる」

私が女王陛下の事をキャシーと呼んでいるのは、
彼女とは幼馴染みの関係だからだ。

キャ「この付近でとても強い魔力を感じたから、
"飛んできた"のよ」

キャ「それより、アンディ。その赤子は…」

ア「城に帰ってから説明する。
今はこの子を暖かい場所に連れていかないと…」

キャ「そうね」

私はキャシーが呼んだ車に赤子と一緒に乗り込み、
城に急いだ。幸い、極寒の地で生まれたからか、
赤子は寒さに強い体質みたいだった。

移動中、私は"雪の女王"から聞いた話を
頭の中で整理することにした。





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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年6月18日 9時

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