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Episode.01 ページ1







<茨の谷 Aの家>

コンコンッ

母「はーい」

ガチャッ

母「あら、貴女は…」

「久しぶりね、ヴェラ」

母「エリザベスじゃない!どうしたの?」

エ「王宮からのお届け物よ」

母「王宮から…?」

エ「とりあえず私はこれで失礼するわ」

母「相変わらず忙しいのね」

エ「次期国王の侍女は色々大変なのよ…ホントに」

母「わざわざ届けてくれてありがとね、リジー」

『…お母様?』

エ「まぁ…随分大きくなったのね、Aちゃん」

母「今年で6歳になるの、子供の成長は早いわ」

『初めまして、Aです』

エ「…私はエリザベス、よろしくね」

『お母様、その箱は?』

母「貴女への誕生日プレゼントよ。
リジーが届けに来てくれたの」

『誕生日プレゼント!?…早く見たい!』

母「こらこら、ドレスの裾引っ張らないで」

エ「じゃあ、私そろそろ行くわね」

エ「明日は謁見の日なんだから正装で来てね」

母「えぇ、また明日」

エリザベスさんは、
家の前に止まっていた車に乗り込み、
お城の方へ行ってしまった。

私はお母様から貰った大きな箱を
リビングで開けることにした。

『わぁ…!』

箱の中には、
ダークブルー色のドレスと、
ドレスの色に合う靴や髪飾りが入っていた。

『素敵…』

母「"あの子"らしいわね…(ボソッ)」

『お母様、今何か言った?』

母「ううん、何でもないわ」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

こんにちは!作者のひとみです。

この物語でAの過去が色々明らかになります。
マレウスをはじめとするディアソムニア寮のみんなが
登場する予定です。

ここで一点補足です。
Aのお母様であるヴェラ・クロウリーは、
NRCの学園長であるディア・クロウリーの妹です。
ヴェラは昔、王宮に仕えていたという設定です。
ちなみにAは現時点では知りません。

Aの両親のイメージ画も
そのうち載せようと思っております。

Episode.02→



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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年6月18日 9時

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