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37:僕のヒーロー ページ40

【ユウside】





<中庭>

グ「はーなーせー!!!」

ユ「二人ともありがとう!」

エ「…疲れた」

デュ「なかなかいい運動になった!」

グ「つまらない授業は嫌なんだゾー!」

ユ「こら、グリム!声が大きい!
みんなこっち見てるよ?」

デュ「おい、ユウ」

ユ「なに!?」

デュ「あれ、Aじゃないか?」

ユ「…あ」

デュースの指さす方向を見ると、
廊下の窓からグリムを睨みつけるAがいた。

グ「ふな!?めっちゃ怖いんだゾ…」

ユ「あとでたっぷりAに叱ってもらおうね♪」

エ「………。あの顔は確かに怖いな」

グリムを無事に捕獲できた僕たちは、
次の授業に向かった。





<大食堂>

グ「やっとお昼休みなんだゾ〜!!!」

グ「ふわぁ〜!
今日も美味そうなものがいっぱいあるんだゾ!」

ユ「ビュッフェ形式なんてお洒落だよね〜」

グ「見ろ!ふわふわオムレツに…
鶏肉のグリルまであるんだゾ!!!」

エ「グリム、うるさっ!
休み時間だけ元気になりすぎだろ…コイツ」

グ「ユウ!オレ様、鶏肉のグリルがいい!
最後の一個なんだゾ!」

ユ「はいはい…」

僕が鶏肉のグリルをお皿によそった時だった。

「おい、てめぇ!鶏肉のグリル俺によこせ!」

ユ「え!?」

「今日は鶏肉のグリル食べるって決めてたんだよ」

「さっさと寄越せ!」

ユ「い、嫌です!僕が先に取りました!」

「あ?新入生のくせに生意気だな!?
ちょっと裏来いよ!」

デュ「待ってください、先輩!
魔法での私闘は校則で禁止のはずじゃ…」

「私闘?これは先輩から後輩へのしつけだ」

「さっさと来い!」

やばい…どうしよう。

?「先輩方、やめていただけますか?」

「あぁ?誰だ、てめぇ……ってお前は!!」

ユ「A!」

『すまない…来るのが遅れた』

また、Aに助けられた…。

僕もAみたいに強くなりたいな。

38:寮長、降臨!→←36:グリムが逃走!?



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作者名:ひとみ | 作成日時:2020年5月15日 18時

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