THE RAMPAGE 紅一点story 3

そーいえば ページ8

翔吾side









最近ふと思ったことがある









翔吾「そーいえばさA」
A『なんだいしょごえる』
翔吾「あんだけ頭良かったのになんで音大行かなかったの？」
A『痛いとこついてくるなー…
なんでそんなに勘鋭いわけ？』
翔吾「センター試験どーたらこーたらで最近騒がしいから
Aの実力ならどの学科でも行けたでしょ？」
A『……誰にも言わないって約束』
翔吾「するよ？」









Aは管楽器全般と打楽器、鍵盤楽器、弦楽器色んな楽器の経験者で昔から楽器の腕前もダンスの腕前もピカイチやった
いくら学校がちごてもAの噂はよく聞こえてたし頭もRMPG1いいからダンスしながら音大に行くことくらいは出来たはずやのに
ってずっと思ってたんよな









A『受けなかった理由は楽器よりもダンスがその時は楽しかったから』
翔吾「だけやないやろ」
A『…………一番の理由は親友だと思ってた子に裏切られて部活でいじめられてたから
服で隠れるところならどこでも痣をつけられたし私のスティックだけバキバキにおられるのなんかしょっちゅうでさ笑
金属のスティックだけは絶対片時も離さなかったからなんにも無かったけどね』









いじめ……
俺が嫌いなものの一つ
ましてや大事なメンバーをって考えたら怒りが湧いてきた









A『怒っても意味ないからね
やった本人たちは覚えてない
覚えてんのは私だけ
音大のテスト対策しようにも部活の後はレッスンだし部活の時間割いたら下手な癖に私のパートを横取りするクズがいるからそいつに目を光らせないといけない
対策しても合格はしないと思ったし
THE RAMPAGEってゆう居場所ができた
唯一心を許せる仲間たちが
だから音大はもう良かったの』









一番辛いのはAのはずなのに
なんでこうも清々しいって感じで話せるのか
でもやっぱりちょっと頼って欲しかったかな笑









翔吾「もっと頼ってや笑」
A『約束は出来ないけど笑』
翔吾「ええねん
Aの居場所なんやろ？
みんな頼って欲しいって思ってるよ」
A『ありがとうしょごえる
ちょっと気持ち軽くなったよ笑』









やっぱりAは笑った顔が1番似合う
俺がそーいえばって思わんかったら多分誰にも話さへんかったんやろな笑
たまには直接聞くことも大切や

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