七十三話 ページ23
「逃げることは、あの人に屈して、二度と前を向けなくなることです！！
彼らは生きたくて！折れたくなくて！
兄弟を、仲間を、助けたくて！！
愛されたくて！！
自分の意志でここに居る！！
＿＿それは逃げなんかじゃない！！」
終いには加州の胸倉をつかんで、叫んだ。
数秒経って彼女はハッとなり慌てて手を離す。
「ごめんなさい！神様に対して失礼な事を……」
「あ、主？」と周りの刀剣が止める暇もなくAは土下座をした。神様に対しての無礼はこんなもので消されるわけがないが、とにかく謝らねばと思って、もう一度顔を上げると、
綺麗な彼の目から涙が流れる。
「ご、ごめんなさい！！言い過ぎました！！！」
秋田「主君！土下座をやめましょう！」
「無理です無理です無理です」
厚「大将落ち着け」
次郎「何でアンタが謝ってんのさ」
「だって、加州さんを……！」
彼女が顔を上げると、ふわりと誰かに包まれる感覚。横目で誰かを確認すれば、先ほど泣かせてしまった加州が今も泣きながら抱きついていた。
彼女は戸惑いながらも背中に腕をまわす。
加州「……俺も…っ！！短刀達が、逃げてない、って…！わかってる…！！でも、羨まし、かったんだ……！」
出陣したら褒めてくれて、美味しいお菓子も料理もあって、楽しそうに遊んで。
中心に居る彼女も、優しくて、綺麗で。
加州「愛されたかった……！！」
本当に同じ姉妹なのかと疑うくらい違う彼女達。
でも、＿＿＿ただ＿＿＿、愛されたかった。
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凛音 - これで終わりなのが寂しいです。 (10月31日 19時) (
レス) @page47 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - 続き楽しみに待っています。応援してます。頑張ってください！（約3年越しのコメント…！！） (2020年10月20日 23時) (レス) id: c29d72685c (このIDを非表示/違反報告)
月喰い - 更新頑張ってください！ (2018年1月3日 3時) (レス) id: aa2f73e8c8 (このIDを非表示/違反報告)
ぴらふ(プロフ) - とても面白かったです！MIYOさんの作品大好きです！これからも頑張ってください！！ (2017年12月31日 15時) (レス) id: 153a028541 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 終わりですか…？続き待ってます！ (2017年11月26日 11時) (レス) id: bbe143a00f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：*MIYO*
x他1人 | 作成日時：2016年11月24日 1時
