❤︎【散歩】 ページ12
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これからෆは本編、❤︎【題名】は小噺として載せていきます🍀
なんとなく知ってもらえると区別つきやすいと思いますー!
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若干、というかかなり浮かれていた。上級妃の見回りをするのが久しぶりなのもあるが、阿多さまが好きなのもある。ぶっちゃけるとタイプだ。
周りから奇異の目で見られていたかもしれないが、本当に小躍りしながら向かった。鼻歌も歌っていたかもしれない。
柘榴宮の扉を叩く。中からどうぞ、と侍女頭の声がした。急いで皮を被る。
『…失礼いたします』
「おはよう、A。久しぶりだな」
『ごきげんよう、阿多さま!お久しゅうございます!』
一瞬で化けの皮が剥がれた。だってしょうがないじゃない、久しぶりの阿多さまがかっこよすぎたんだもん!!元々切れ長の目を更に細め、少し口角をあげる笑い方。反則だ。
「どうした?何か私に話したいことがあるんだろう」
『あの、』
かっこいい…大人の余裕がある。同性とか関係なく好きになりそうだ。でもいくらかっこよくても阿多さまは帝のお妃様なんだから割り切るしかない。位を下げて新しい妃を、なんて話が出ているらしいが今更柘榴宮の主が阿多さまじゃないなんて考えられないんですが。
『きょう、お天気も良いし私と一緒にお散歩してくれませんか、』
心臓がうるさい。なんでこんな一世一代の告白みたいになってるんだろう。
「…散歩、か。長らくそんなことしてなかったな」
『子供っぽいですよね…』
「いくら見た目は大人っぽいって言ったってお前たちは私にとってはまだまだ子供だよ、準備するか……風明」
うう。かっこいい。思わず顔を手で隠す。宦官全員阿多さまにならないかな。褒めてやりたいくらいに雰囲気が似ているあいつも肝心の性格がダメだから残念だ。
庭園の中を二人で歩く。阿多さまの横顔が綺麗で思わず見蕩れる。中性的な顔立ちだが、やっぱり女性らしくて。
「確かに、ここまで天気が良いのは久方ぶりか」
阿多さまが立ち止まったので、半歩後ろで私も立ち止まった。
『ええ、こんな晴れたの久しぶりだから、せっかくならと思って』
すると、彼女が振り返る。
「本当に、大きくなったな」
阿多さまの手が私の頬を撫でた。
『…さっきは子供って言ったくせに』
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arashi1999(プロフ) - はじめまして!こちらのお話し大好きです!更新停止になってますが更新されるのを楽しみに待ってます! (3月20日 18時) (レス) @page18 id: 842b15c736 (このIDを非表示/違反報告)
めあ(プロフ) - ゆさん» コメントありがとうございます💘最近自分の書きたいものが何か分からなくなってきて全く書けてないんですがそういって貰えるとほんとに有難いです😭これから頑張ります!!! (1月28日 23時) (レス) id: aea8f156ce (このIDを非表示/違反報告)
ゆ(プロフ) - コメント失礼します!!他の方とコメント被りしますが、本当に求めてましたこういうお話!!違う立場から壬氏さまに愛される感じめちゃくちゃ好きです(大声)是非とも更新楽しみにしています!!!! (1月28日 21時) (レス) id: 6d3f108665 (このIDを非表示/違反報告)
めあ(プロフ) - mちゃさん» コメントありがとうございます💘夢主がこういう立ち位置なの結構珍しいですよね!私も自信もって書いているので嬉しいです🥰 (1月13日 9時) (レス) id: aea8f156ce (このIDを非表示/違反報告)
mちゃ(プロフ) - こういうの求めてました!! (1月13日 1時) (レス) @page11 id: e046c287bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めあ | 作成日時:2023年12月31日 15時