Episodio L�将将� ページ33
目の前がポワ〜っとする。
メローネが玄関を開けてくれたので、少しフラフラしながら中に入る。
『ただいまァ……』
頭も何だか変だし、とりあえずソファに突っ伏す。
イルーゾォ
「おいおいおいおい、どうしたコレ」
ん……何か尻尾みたいなのがいっぱい──って、イルーゾォか。まどろっこしい。
メローネ
「誰か体温計持ってきて、ギアッチョは氷嚢」
ギアッチョ
「体温計に氷嚢って、お前──つーか氷嚢ってよォ〜〜ッ」
今日はメローネのバイクに乗せてもらって帰ってきたわけだが、その時にメローネは私の体が熱いことに気がついたらしい。
ジェラート
「はい、口開けて、“あー”」
あ、と少しだけ口を開けると、体温計を突っ込まれる。
ソルベ
「あーあー、完全にアウトだな。何か風邪薬とかあったか？」
ソルベが棚の中を探す。
ペッシ
「そういや、一昨日くらいから調子悪そうだった気が……」
ペッシの言葉に、皆が「言われてみれば」と賛同する。結構頑張って隠してたつもりだったのに。
プロシュート
「何でこうなるまで黙ってたんだバカ。余計に酷くなるだけじゃあねーか」
リゾット
「無理はするな、とりあえず明日は休め。明日のお前の任務はこっちで回しておく」
あ〜〜これは……迷惑をかけまいとしたせいで、余計迷惑をかけたってやつだ。
ホルマジオ
「おい病人はソファなんかで寝るんじゃあねぇよ。部屋行け、ほら、歩けねーんならお姫様抱っこするか？」
言われて、仕方なく立ち上がり、フラフラと自室へ向かい、ベッドにダイブした。
流石にお姫様抱っこは恥ずかしい。
それからのことは熱に浮かされてあまり覚えてないけど、歪な形で少し痛い氷嚢が溶けていないのを見ると、ギアッチョ──というか暗殺チームの皆が交代で、私の看病をしていてくれたようだ。
いつ食べたのかわからない粥の皿が、サイドテーブルに置かれている。
そう言えば、プロシュートが作ってくれたぞとイルーゾォが持ってきてくれたような記憶がなくもない。やけに薬っぽい味がしたような気もする。
そしてその後、イルーゾォから“良い夢を”のキスをもらったんだったか。ガラにもない。
……そうしてかれこれ三日くらい寝込んでいた。
リビングに降りると、メンバー全員が私を見てまずため息を吐いた。
元気になったかと訊かれ、それは良かったと安心され、人間なんだから体調を崩すのは仕方ないとフォローされ、そして……
無理して心配をかけさせんなと怒られた。
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丸亀 - 夢小説で初めて号泣しました😭ほんとに素晴らしい作品をありがとうございました。 (2022年6月28日 16時) (
レス) @page38 id: 4ebb3105a5 (このIDを非表示/違反報告)
シランケド(プロフ) - せいちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります(*^^*) (2020年9月20日 8時) (レス) id: 70a88eb089 (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 今日初めて拝見したのですが、とっても素敵な作品で続きが気になりました！これからの更新楽しみにしています！ (2020年9月19日 19時) (レス) id: da5e2670c3 (このIDを非表示/違反報告)
シランケド(プロフ) - 酢昆布たゃんさん» ありがとうございます！ご期待に添えるよう、これからも頑張りますm(_ _)m (2020年8月3日 21時) (レス) id: 70a88eb089 (このIDを非表示/違反報告)
酢昆布たゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きで投稿される度に楽しみにしてました！これからも頑張ってください！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シランケド | 作成日時：2020年8月2日 20時
