Episodio L�将� ページ25
目が覚めると、リビングの机に置き手紙が一つあって、誰もいなかった。
手紙には「少し出かける。早ければ夕方には帰る」と書いてある。
居場所を知りたかったが、数日前から上手くスタンドが使えない。
……ヘラってるからか。
プル……電話が震える。
リゾット・ネエロ……そう表示されている。
《Pronto?》
リゾット
〈起きてたか。手紙だけじゃあ心配するだろうからな〉
《今どこ？何、オンナ連れ込んでホテルでイチャコラでもしてるの？》
リゾット
〈サルディニア島。今はまだ無事だ〉
《そりゃあ何より。でも“まだ”とか言うのは意味深だからやめて》
リゾット
〈すまないA。
俺は、リーダーなのにも関わらず、アイツらを守れなかった〉
《……それは、リゾットのせいじゃあない。私達は自分の意志で、この道を選んだの》
リゾット
〈良いか、前はついて来いともついて来るなとも命令しないと言った。あれを今訂正する〉
《何言ってんの……？》
リゾット
〈今この時をもって、A、お前は俺のチームから出ていけ。命令だ〉
《は……？》
リゾット
〈お前はまだ暗殺チームの人質くらいにしか思われていない。今ならまだパッショーネでやっていける〉
《リゾット……何する気？》
リゾット
〈良いか、俺がもし明日になっても明後日になっても帰ってこなかったとしても、変なことは考えるんじゃあない〉
《……百戦錬磨の天下のリゾット様でしょ？
変なこと考えてるのはそっちじゃない》
リゾット
〈ボス親衛隊にでも連絡して、今回の件についてお前は無関係だと言えばいい〉
《ちょっと、いい加減にしてよッ！！》
リゾット
〈大丈夫だ、Aなら上手くやっていける。あとはそうだな……もう少し精神面で強くなれたら良いな〉
《ねえ、本当に何言ってるの？冗談だとしても怒るよ？ねえ？》
リゾット
〈……そうだな。必ず勝利を──
そこで電話は切れた。
ガタン……何かが落ちる音。
音のした方向を見ると、写真立てが落ちたらしい。二年前に10人で撮った写真だ。
拾い上げ、それを抱きしめた。
私はリゾットを信じて彼が帰ってくるのを待ったが、一日経っても、二日経っても、帰ってくることはなかった。
2001年4月5日
サルディニア島
ラッキーアイテム
ボスの1人娘
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
丸亀 - 夢小説で初めて号泣しました😭ほんとに素晴らしい作品をありがとうございました。 (2022年6月28日 16時) (
レス) @page38 id: 4ebb3105a5 (このIDを非表示/違反報告)
シランケド(プロフ) - せいちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけると励みになります(*^^*) (2020年9月20日 8時) (レス) id: 70a88eb089 (このIDを非表示/違反報告)
せいちゃん(プロフ) - 今日初めて拝見したのですが、とっても素敵な作品で続きが気になりました！これからの更新楽しみにしています！ (2020年9月19日 19時) (レス) id: da5e2670c3 (このIDを非表示/違反報告)
シランケド(プロフ) - 酢昆布たゃんさん» ありがとうございます！ご期待に添えるよう、これからも頑張りますm(_ _)m (2020年8月3日 21時) (レス) id: 70a88eb089 (このIDを非表示/違反報告)
酢昆布たゃん(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きで投稿される度に楽しみにしてました！これからも頑張ってください！ (2020年8月3日 20時) (レス) id: d836fbb346 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：シランケド | 作成日時：2020年8月2日 20時
