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2人の虹色に輝く瞳が交差する。
「…俺の顔、見覚えあるんですか?」
「うん、あるよ。10年くらい前だっけな…気紛れで抱いた女の子にそっくりだ」
「気紛れで…か。最低だなお前。食べなかったのも気紛れですか?」
「怖いなぁ、その時はお腹いっぱいだったからね。でもそっか、君はあの時の女の子の子供なんだね。それに俺の血も混ざってるね!」
「最悪な事にそうみたいですね」
その言葉に俺の後ろにいるカナエさんが反応する。
「?!鬼と人の間に出来た子供…?ゴホッ、そんな事があるなんて…」
まぁ、そうなるよね。
あーあ、隠そうと思ってたのにバレちゃった。
ここで俺がカナエさんを見殺しにすればバレずに済むけど、そんな訳にはいかないしね。
「ここは見逃して帰ってくれません?」
「いくら息子の頼みでも、それは無理だよ。早く君の後ろにいる女の子を助けてあげなくちゃいけないからね。それよりもさ、おもしろいから君、鬼になりなよ」
「だが断る。それに息子って呼ばないでくれます?俺には母さんが付けてくれたAって名前があるんです。息子呼ばわりされるくらいならまだ名前で呼んでくだ…さい!」
勢いよく腕を振ると、ヒュンと音を立てながら童磨目掛けて氷の槍が飛んでいく。
しかし、やはりと言うべきか童磨は後ろに飛び、氷は誰もいない地面を貫いた。
「チッ、避けないでよ…教祖サマ」
「わぁ、驚いた。俺の力を継いでるのかな?ねぇ、本当に鬼になる気ない?Aは喰べるよりも俺の側にいて欲しいな」
「だから断るって言ってるよね?人の話を聞かないと嫌われるよ」
「うーん、残念。まぁ手足を切って逃げられない様にしてから鬼にしちゃえばいいよね!」
俺が連続で出す氷をヒョイヒョイと避けながら楽しそうに笑う童磨。ホントこいつサイコパスだな。
今の俺には、少なくとも1対1では童磨に勝つことは出来ないだろう。
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河岸エマ(プロフ) - 爽雫さん» うわあぁ私も大好きです!設定を上手く活かせてない気もしますが頑張ります!!モチベめっちゃ上がりました!ありがとうございます!! (2020年2月24日 14時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 童磨の息子なんて神設定じゃないですか!?凄い続き楽しみです。更新頑張って下さい!応援しています!!だいすきです(*>∀<*) (2020年2月24日 14時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - お虫さん» ありがとうございます!近々更新すると思うのでまたよろしくお願いします! (2020年2月23日 23時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
お虫 - 好きです!次の更新楽しみに待ってます! (2020年2月23日 7時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - アンちゃんさん» マジですか?!それは嬉しいです!pixivでもこちらでもよろしくお願いします!! (2020年2月15日 21時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:河岸エマ | 作成日時:2020年2月15日 16時