キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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「今日で3日目か…あと半分とちょっとだね！」

「大して難しくはねぇな」


拠点にしている水場の近くで火を起こしながら夕飯の支度をする。
魚を獲るのは得意だ。釣竿がないので刀で魚を突き刺し何匹か捕まえる。
獪岳が微妙な顔をしたけど、いいの！どうせ俺にはこの刀で鬼の頸が切れないんだから、他のことで使わせて貰うんです！
内臓を取り出し、木の枝に突き刺せば完成。後は焼くだけだ。

最初の2日は持って来ていた携帯食料で飢えを凌いだが、後は純粋なサバイバル生活だ。
ありがたい事にこの山には食べれる果実や山菜、魚の獲れる綺麗な川等あったから幼い頃(今もまだ子供だけど)山で過ごした俺にとっては楽勝だった。


「おい、この木の実うまいぞ」

「え、ホント？俺も食べたい。1個ちょうだい」


瑞々しい赤い木の実。
俺も食べたくて手を差し出すが一向にくれる気配がない。


「獪岳？」

「ほら、口開けろ」


………ん？


「…俺、赤ちゃんじゃないんだから。自分で食べれるよ」

「いいんだよ、ほら。食いたいんだろ」


…獪岳、すっごく楽しそうだね…別にいいけどさ。今更このくらい恥ずかしくないし。
仕方なく言われるがままあーん、と大きく口を開けた。
その時。


「お前らイチャついてんじゃねーよ！今選別中だぞ？！」


知らない人がいきなり飛び出て来た。
いや、人が居るのは気配で気付いていたけど、殺気とかなかったから放置してたんだよね。

ここに居るという事は、俺たちと同じく選別を受けている人だろう。
だけど何でこんなに怒ってるの？


「イチャつくとか、何言ってるか分からないよ。俺たちご飯食べてただけだよ」

「……………」

「？どうかした？獪岳」

「…別に」


何故か不機嫌になる獪岳。
もう、見知らぬ人のせいで獪岳怒っちゃったじゃないか。


「【俺】…？お前、男か？」

「ああそういう事？俺は立派な男だよ！」


性別を間違えられるのはもう慣れた。
1度あまりにも女の子と間違えられるから、丸坊主にしようとしたら獪岳と善逸から必死で止められた事がある。こんな時だけ息がピッタリだ。

確かに大事な選別中に男女があーん、なんてしてたらイチャついてると言われても仕方ない。
まぁ俺は男だから問題ないと思うけど。



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