7-2 ページ23
異様な気配。そして血の臭い。
この先に、鬼がいる。
「獪岳、俺が足止めするからお師匠さまを呼んで来て」
日輪刀を持ってない俺たちでは鬼を倒す事が出来ない。
俺の力だって、この先にいる鬼に実際にどこまで通用するか分からないんだ。
獪岳は頭がいいから、言わなくても理解はしているのだろう。グッと何かを言おうとした後「分かった」と言い、鬼のいない方へ一気に駆け出した。
「…あーあ、1匹は逃げやがったか。まぁ残ったガキの方が旨そうだからいいか」
返り血なのだろう。
血だらけの鬼が俺の前にやって来た。
近付かれると余計に血の臭いが濃くなる。
俺が動かないのが恐怖の為だと勘違いしているのか、ニヤニヤと楽しそうだ。
母さんを殺した鬼を思い出して吐き気がする。
鬼が俺に手を伸ばそうとした瞬間、こちらから先に鬼の手を掴む。
「?!何だこれは!!」
鬼の手がパキリと音を立てて凍った瞬間、鬼は慌てて俺の手を振り解いた。
(まだ凍るスピードが遅いな)
本当なら今ので全身凍って欲しかったのだが、鬼の反射スピードが思ったよりも早かった。
飛び退き警戒する鬼。
「お前、ただの人間じゃないな?刀を持っていないという事は鬼殺隊でもない」
「…一応人間のつもりですよ。貴方はだいぶ人を喰べたみたいですね。俺が以前会った鬼とは気配が違う」
母さんを食べた鬼より気配が鋭く、禍々しい。
食べた人数は10や20じゃないだろう。
「あぁ、この前村を1つ潰して来たからな。100人近くは居たかなぁ。運のいい事に、稀血もいたぞ」
「100人?!……化け物がっ!!」
592人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
河岸エマ(プロフ) - 爽雫さん» うわあぁ私も大好きです!設定を上手く活かせてない気もしますが頑張ります!!モチベめっちゃ上がりました!ありがとうございます!! (2020年2月24日 14時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 童磨の息子なんて神設定じゃないですか!?凄い続き楽しみです。更新頑張って下さい!応援しています!!だいすきです(*>∀<*) (2020年2月24日 14時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - お虫さん» ありがとうございます!近々更新すると思うのでまたよろしくお願いします! (2020年2月23日 23時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
お虫 - 好きです!次の更新楽しみに待ってます! (2020年2月23日 7時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - アンちゃんさん» マジですか?!それは嬉しいです!pixivでもこちらでもよろしくお願いします!! (2020年2月15日 21時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:河岸エマ | 作成日時:2020年2月15日 16時