キラキラお目々な美少年に転生したよ【鬼滅の刃】

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「はじめまして！俺はAといいます」



隠に案内されて着いた先には、俺の育手になってくれるというお爺さんが立っていた。
その横には喉元に勾玉の飾りをつけた何だか機嫌悪そうな男の子。



気付く人は既に気付いているだろう。


「うむ、儂は桑島慈悟郎。こっちは弟子の獪岳じゃ」



そう！
元鳴柱であり、善逸の未来のお爺ちゃん(師範)桑島慈悟郎さんと、鬼になっちゃう桃先輩こと兄弟子の獪岳です！

原作キャラとの遭遇率半端ないね！
このままだと近いうちに無惨と遭遇しそうで恐怖しか感じない！



「既に聞いていると思いますが、俺は鬼と人との間に生まれました。鬼の血の影響で氷の力が使えます。この度はお館様の命令でいずれ鬼殺隊に入る為に修行させていただくことになりました。決して人間に刃は向けないのでご指導お願いします」


「ふむ、歳の割にしっかりしとるのぅ」

「先生、やっぱりこんなガキを預かるなんて危険です！今からでも送り返しましょう！！」



おっと、獪岳からの好感度が初っぱなからマイナスだ。
こっちだって、はい分かりましたで帰るわけにはいかないんだよ！

俺はスッと獪岳に近づくと、警戒する彼の袖口を軽く引っ張り上目遣いで口を開く。



「俺、兄弟いなかったからお兄ちゃんがずっと欲しかったんだ。だから俺、獪岳と仲良くなりたい。…だめ、かな？」

「！！！！」



言葉に表すとズキューン！といった所だろうか。
一気に顔が赤くなった獪岳。


「チッ、勝手にしろ！」

「うん、ありがとう獪岳！」



勝った。

獪岳がチョロいんじゃない。
俺の顔面が凄いんだ！
笑いを堪える桑島さんと俺を残して、獪岳は何処かへ行ってしまった。


「ぶははっ！お主中々にやるのぅ」

「何のことでしょう？それよりもお師匠さまもよろしくお願いしますね？」



満面の笑みを浮かべる俺に、お師匠さまはもう一度楽しそうに笑った。

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