5-4 ページ16
大将の所へ挨拶に行くと、ボコボコの仁さん(大将が殴ったらしい)にすまなかったと土下座され、大将と女将さんからは監督不届きだったと謝られた。
結果的に何もなかったのだから大丈夫です。と返し、代わりと言っては何だが先程善逸に言った通り今日1日俺と善逸は休みを貰った。
約束通り2人で町に出て、善逸が食べたがった鰻を食べた。
食後には喫茶店でケーキを食べ、ウィンドウショッピングを楽しんだ。
散々遊んだ後宿に帰ると、女将さんが特別に一番風呂に入っていいと言ってくれたので2人で風呂に入った。
夜になると、いつもは2つ敷く布団を1つだけ敷いて狭い狭いと笑い合って眠りについた。
夜中に俺はまた泣いてしまったし、善逸も多分気付いていたけど、ぎゅっと手を繋いでお互い何も言わずに再び目蓋を落とした。
そして朝。
隠との待ち合わせ時間が迫ってきたので、纏めた荷物を持ち上げる。
「それでは大将、女将さん…仁さん。今までありがとうございました」
「いや、ウチの愚息がすまなかった。新しい場所でも元気でな」
「はい!………善逸」
善逸は俯いてこちらを見てくれない。
やっぱり泣いてるのかな?
「善逸。俺、行くね」
そういうとバッと顔を仰いだ善逸。
その瞳は水の膜が張っていたが、涙は溢れてはいなかった。
「A!またね!!」
眉毛は下がりきってしまっているが、思い切り笑顔を浮かべる善逸。
善逸が笑ってくれたんだ。俺だって善逸が好きだと言ってくれた笑顔で返す。
「うん!また会おうね!」
そうして俺と善逸は暫しの別れとなった。
592人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
河岸エマ(プロフ) - 爽雫さん» うわあぁ私も大好きです!設定を上手く活かせてない気もしますが頑張ります!!モチベめっちゃ上がりました!ありがとうございます!! (2020年2月24日 14時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
爽雫 - 童磨の息子なんて神設定じゃないですか!?凄い続き楽しみです。更新頑張って下さい!応援しています!!だいすきです(*>∀<*) (2020年2月24日 14時) (レス) id: c8b0ff9423 (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - お虫さん» ありがとうございます!近々更新すると思うのでまたよろしくお願いします! (2020年2月23日 23時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
お虫 - 好きです!次の更新楽しみに待ってます! (2020年2月23日 7時) (レス) id: 2f9884d86e (このIDを非表示/違反報告)
河岸エマ(プロフ) - アンちゃんさん» マジですか?!それは嬉しいです!pixivでもこちらでもよろしくお願いします!! (2020年2月15日 21時) (レス) id: b2cd8ae7ef (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:河岸エマ | 作成日時:2020年2月15日 16時