13*昔話 side オール・フォー・ワン ページ13
僕がたまたまある裏通りを歩いていると、一人の少年とぶつかった
『おっと...。』
ぶつかってきた少年は尻餅を付き、こちらを見た
『ほう...。』
その少年の目には光なんてものがなかった
身体中傷だらけで、髪も整っているとは言えなかった
『君は、強くなりたいかい？』
気がつけば、僕は少年にそう言っていた
「...なにが、正しい？」
『君の思っている事が正しいよ。』
少年は僕の手を掴んだ
遠くから聞こえる大人の声
きっとこの少年を追っているのだろう
『一旦、ここから離れようか。』
僕はある"個性"を使ってその場離れた
そしてある廃墟へと着いた
そらから、少年の名前と個性を教えてもらい、今まで少年がどう生きてきたのかを聞いた
確かに個性は特別凄いとも言えないものだった
『よし、僕が君に個性を一つ授けよう。制御出来るかどうかは君次第だ。制御出来なければ、死ぬと思ってくれていい。』
少年は表情一つ変えずにこう答えた
「死ぬのなんて怖くない。さっきの個性、俺に寄越せ。」
なんて子だ
僕はこの少年に強い何かを感じた
『良いだろう。君の正義を貫きなさい。』
そう言って僕はこの少年に個性を与えた
勿論どんな個性かも教えた
最初こそ苦しみ悶えていたものの、なんとか自分のモノに出来たようだ
『驚いたな。壊れないか。』
「...ありがとな、包帯さん。俄然無敵な気分だ。」
そう言って少年は消えた
いや、さっき与えた個性を使ったのか
『...ふっ。』
僕はその少年を追わずにその場を去った
数日後、とある家族ととある施設に住んでいた人達が全員殺されたと耳に入った
*
1での緑谷情報はジャッジと名乗り始めてからの殺害人数です。実際はもっと前から殺人鬼です。
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やまは(プロフ) - すごい面白かったです！欲を言えば男主の過去を知ったヒーロー側の反応が気になるぅ…！！！って思いました！素敵な作品をありがとうございました！ (2022年4月2日 20時) (
レス) @page35 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
なず@ヴィル様の旦那です(プロフ) - 面白くて叫んだ (2021年1月22日 20時) (レス) id: c2e37a127a (このIDを非表示/違反報告)
ぱぁ - 映画作ってくれ…野生の公式や (2020年9月2日 18時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
燐(プロフ) - クロッキーさん» それ、これで一個の映画作れるわ、 (2020年1月2日 16時) (レス) id: 1cba487202 (このIDを非表示/違反報告)
ヒキオレ(プロフ) - ものすごく面白かったです！！ (2018年12月29日 2時) (レス) id: 118552b0fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モモリス | 作成日時：2018年3月15日 20時
