【歌い手】獣人世界【男主】 (ページ4)

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「...や、だ。」

声を発したのは白いガキ

『そのままじゃそいつ死ぬぜ。それに、ここら辺は獣人がうじゃうじゃいる。ま、死にてぇなら止めねぇけどな。さ、どうする？』

「まふくん、ここはついてったほうがよくない？」

「バカかさかた、こいつもじゅうじんなんだぞ、しんじられねぇだろ。」

「でもおれ、もうこわいのやだよ！」

赤と茶髪が言い争いをしてると、藍色が口を開いた

「おれ、は、いきたい...。」

「そらるさん！？」

「そらるさん、それほんき？」

「おれもいきたい！！」

どうやらリーダー格は藍色っぽいな

『よし、分かった。そのまんまじゃ歩けねぇだろお前。俺が運んでやる。その他は歩けそうだからそのままついてこい。』

そう言って俺は返事を聞かないまま藍色を人間でいう"抱っこ"をした

それから、残りの3人は無言のまま俺の家についてきた

俺は自慢ではないがそこそこ権力があって家もなかなか広い

ガキ四人増えたところで困らない

だがメイドや執事はいない

代わりに俺の信頼できるヤツに一緒に住んでもらってる

家の料理担当は俺だ

『よし、家はここだ。入ったらまずこいつ手当するからお前らは自由にしてていいぞ。』

家に入ると、3人は何もせずソファに座っていた

「いっ......つぅ...！！！」

『ほら我慢しろ。男だろ。』

怪我してる部分を消毒して包帯を巻く

『...こんなもんか。あと痛む所はあるか？』

「ない...。」

どうやら足以外大きな怪我をしていなかったようだ

『そうか。...さて？お前ら4人に選択肢を与える。』

「「「「...？？」」」」

『ここに住むか、元の場所に戻されるか、それとも森に捨てられるか。どれがいい？』

4人は険しい顔になった

『言っとくが、俺は人間をどうこうしようとかそういう事は一切考えてない。なんなら、お前らを狙う獣人から守ってやってもいい。世話もしてやる。どうだ？』

すると藍色が顔を上げ

「おれはそらる。」

と言った

これは、ここにいると捉えていいのだろうか

「お、おれさかた！！」

続いて赤髪

だが、残りの2人はまだ険しい顔のままだった