【歌い手】獣人世界【男主】 (ページ27)

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「お、うらたんもどってきた！！」

くろが発した一言でみんなそっちに向かおうとしたが、うらたはサラの手を握り連れてきていたため、その場で固まる

若干、サラの目が腫れているように見える

おそらく、泣いたんだろう

そのサラが、さかたとまふまふの前に来た

「ひっ...！」

「な、なんや！やんのか！！」

あからさまに警戒している2人

周りの子供達も身構えていた

「...る......った...。」

「え？」

「なんだよ！！」

小さく呟いたサラの言葉が聞こえなかったようで、2人は聞き返す

俺には聞こえてたけどな

「だから！悪かった、って言ったの！！」

「「はぇ？」」

意外な事だったのか、間抜けな声を出す2人

「貴方達は、ちゃんと人間なのに...私の勝手な感情で、傷つけて、ごめんなさい。」

そう言って深く頭を下げたサラ

「い、いいで、」

「おれはゆるさへん！！」

まふまふが言いかけていた言葉をさかたが遮る

「えっ...？」

「おいさかた。」

動揺するサラとさかたに近づくうらた

「だから、おれたちといっしょにあそんでーや！それならゆるす！」

さかたの発言にみんなが目を点にした

多分俺もそうなってる

「で！あそんでくれるん？！」

「う、うん。」

ほぼ勢いで負けたサラ

それからサラはみんなに引っ張りだこにされ、日が暮れるまでみんなと騒いでいた

凄く、楽しそうな笑顔だった