【MHA】狼少年とヒーロー【男主】 (ページ4)

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一時間目の授業が終わり、予想通りの展開と言うべきなのか、狼藉の席の周りには人だかりができていた。

「狼藉くん！私麗日お茶子！狼藉くんはなんで入院しとったん？」

「あの、狼藉くんの個性ってどんなのかな...？あ、僕は緑谷出久。よ、よろしくね？」

「なぁ狼藉！俺上鳴電気っつーんだけど、ズバリ！彼女いる？」

「狼藉さん。私は八百万百と言いますの。狼藉さんは何故髪を伸ばしているのですか？」

他にも何人かが一斉に話しかけてきたが、狼藉には聞き取れなかった。困ったような顔をしていると、救世主が現れた。

「ケロ、皆、狼藉ちゃんが困ってるわ。順番に質問しましょう？狼藉ちゃん、私は蛙吹梅雨。梅雨ちゃんと呼んで。」

「あはは、梅雨ちゃんありがとう。ええと、まずは俺が入院してた理由だけど＿」

狼藉は、今まで入院していたのは入試で個性を使いすぎたせいだと説明した。他にも質問に答えていた。だが、どの質問にも真実は混じっていなかった。

(嘘くせぇ)

ただ一人、爆豪勝己は狼藉の語る内容に疑問を持っていた。本当のことのようで本当ではない。余裕の表情で語る狼藉に、爆豪は嫌悪感を抱いていた。